goo blog サービス終了のお知らせ 

らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

而今(じこん)に生きる

2021-08-14 | 雑学

秋雨前線の停滞で先日から強い雨が降ったり止んだりする日が続いています。
雨の日には畑に行けないので、録画しているドラマを観ることにしているのですが、先日観たドラマ「税務調査官・窓際太郎の事件簿」の中に「而今(じこん)」という聞きなれない言葉がありました。
そこで、今日はこの言葉について調べてみました。

「而今の由来」
先ず、「而今」の読み方ですが、普通は「じこん」と読みます。
ドラマでも「じこん」と言っていましたが、仏教用語としては、禅宗関連のページに「にこん」とフリガナがついていました。
但し、「じこん」でもOKだということです。
そして、その意味は、「過去にも未来にもとらわれず、今をただ精いっぱい生きる」ということでした。

「而今」の由来は、曹洞宗 道元禅師が唱えた次の言葉からです。
「いはくの今時(こんじ)は人人(にんにん)の而今(にこん)なり。我(われ)をして過去・未来・現在を意識せしめるのは、いく千万なりとも今時(こんじ)なり、而今(にこん)なり。」

私たちはややもすれば、上手くいかない現状を過去や他人のせいであると悔やんだり、先が見えぬ未来に不安感を抱くことが多いかも知れません。
しかし、過去や他人を責め立てても、まだ来ていない未来に不安を抱きグズグズしても、事態は何も変わりません。
ならば、物事の本質(目的)を見据えた上で、「今、この瞬間(=而今)」の自身の言動に集中し、心を向けて懸命に取り組むことこそ、事態を好転させる唯一の方法であると、禅宗は教えています。
ドラマでもこのような意味で使用されていました。

・醸造会社の杜氏の方が書かれた「而今」の意味です。(ネットより)


「而今に生きる」
「而今に生きる」とは、「今と言うこの瞬間に成すべき事を成し遂げましょう。」
今日、このときをぼんやりと過ごさず、その日その日、その時、その時の一瞬を精いっぱい生きましょう。
過ぎ去った日の自分を振り返ってみて、わが人生に悔い無しと、言い切れるように暮らしましょう。
という生き方のようです。

「禅宗法話」
曹洞宗大本山總持寺・ニコニコ法話の中で次のように教えていました。(ネットから)
私達はややもすると昨日の失敗を気に病み、明日の仕事の成否を心配する。過ぎ去った昨日を取り戻した人はいません。まだ来ぬ明日を生きることも出来ません。だから、自分でどうにか出来るのは今現在だけなのです。

ご本山の数代前の梅田禅師様の書に「而今に生きる」の言葉がありました。
まさに今現在の自分を直向(ひたむ)きに生きる。
細心の注意を払い、全力を尽くして今現在を生きることこそ最善なのです。

いたずらに過去を悔やみ、過去から心の借金をしたり、将来に不安を抱き、未来に失望することこそ、お釈迦様が最も嫌う生き方です。
おおらかな心で自然と対話し、慈しみの心で生き物を見る、時として悪に出会った時は巡り合わせと腹をくくり、全身全霊で対処する。

皆さんはこんな生き方は如何でしょうか?


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いま   (もののはじめのiina)
2021-08-14 09:27:36
> 而今(じこん)・・・過去を悔やみ、過去から心の借金をしたり、将来に不安を抱き、未来に失望することこそ、お釈迦様が最も嫌う生き方です。
「今をただ精いっぱい生きる」 まさしくその通りだと思います。

ときに、過去を悔い、それに引きずられてグズグズしがちです。そして、未来に不安を抱いてしまいます。

「而今 純米吟醸酒」を飲んで、ダルマさんのように「而今に生きる」ことにします。

返信する

コメントを投稿