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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

プラスアルファ(+α)

2013-09-09 | 雑学

昨日、2020年のオリンピック開催都市に東京が選ばれた事から、その喜びで日本中が沸きかえりました。
事前の予想では東京がリードしていたものの、福島原発の汚染水問題が大きな懸念材料となり、マドリードが急迫してきたとの報道からやきもきしていたところですが、いざ投票となると先ずマドリードが脱落しました。
そして、イスタンブールとの決選投票では東京が大差をつけて開催都市に選ばれました。
昭和39年(1964年)以来、実に56年振り、2回目の開催となります。

マイナス材料であった東電福島原発の汚染水問題は、安倍総理の説明でなんとかクリアしたようですが、それ以外にも、最終プレゼンに臨んだ全員の熱弁やロビー活動などが奏功し、更にそれに加えて何らかの「プラスアルファ」が働いたのではないかと思います。
例えば、気仙沼市出身でパラリンピック陸上の佐藤真海選手が行った「みずからの経験を基に、震災で学んだスポーツの力のすばらしさ」を訴えたことや震災からの復興に関することかも知れません。

その内容は兎も角、今日は、この「プラスアルファ」という言葉の由来について調べることにしました。

『プラスアルファ(+α)』とは、【ある状態に更にいくらかつけ加えること】を言いますが、この言葉は野球が由来と言われています。
野球で、最終回裏の攻撃を必要としないで後攻チームの勝ちが決まるとき、スコアボードの9回裏には「X」と書きますが、これは数学で未知数を表す「X(エックス)」の符号で、もし、後攻チームの攻撃があったら、更に追加点が入ったかもしれないことから、“得点が未知数”という意味で「X」と書きます。

これを日本ではかつて「X」ではなくギリシャ語の「A(アルファ)」で表していたという歴史があるそうです。
それは明治20年代、現在の東京大学の前身である“一高の野球部”が、外国人チームと試合をした際、相手側のスコアブックに書かれていた「X」の筆記体を「α(アルファの筆記体)」と見間違えたことによるものです。

ギリシャ語の「A(アルファ)」には本来【未知数】の意味はなく、国際的には「X(エックス)」が使われていることから、昭和32年2月に「A(アルファ)」から「X(エックス)」に戻す動きがあり、「アルファ」は使われなくなったそうです。

しかし、この「プラスアルファ」、明治時代にはすでに野球でも【さらにいくらかつけ加えること】の意味で使われていたそうで、それが一般に広がって今でも日常生活で使われていると言うことです。
なお、これは和製英語なので海外では要注意とのことです。