らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

奈良・日帰りの旅(その2)東大寺(2)

2013-09-27 | 旅行

昨日に続き、東大寺をご紹介します。

「中門(重文」
金堂(大仏殿)の手前にある入母屋造りの楼門(2階建ての門)です。
享保元年(1716年)ころの再建で、中門の両脇から「コ」の字形に回廊が伸び、金堂の左右に至っています。



・中門の右側に位置する東回廊です。


「虚空蔵菩薩像(重要文化財)」
大仏の左右には脇侍として木造の如意輪観音坐像と虚空蔵菩薩坐像が安置されています。
これらの像は大仏(銅造)とは異なり木造で、京都の仏師山本順慶一門と、大坂の仏師椿井賢慶一門らにより、30数年をかけて製作されたもので、江戸時代の代表的な仏教彫刻だそうです。

虚空蔵(こくうぞう)とは宇宙のような無限の知恵と慈悲が収まっている蔵を意味し、人々の願えを叶えるために蔵から取り出して知恵や記憶力、知識を与えてくれるとされています。
成績向上、記憶力増進、頭脳明晰、商売繁盛、技芸向上のご利益があり、丑・寅年の守り本尊です。



「如意輪観音菩薩像(重要文化財)」
如意輪観音像は元文3年(1738年)ごろの完成だそうです。
「如意」とは意のままに智慧や財宝、福徳をもたらす如意宝珠という宝の珠のことであり、「輪」は煩悩を打ち砕く法輪を指しており、その二つを手に持った観音菩薩ということで如意輪観音といいます。
六観音の一つに数えられ、天界道に迷う人々を救うとされていますが、6本の手で六道すべてに救いの手を差し伸べるともいわれています。
智慧、財福、福徳授与、安産、延命のご利益があると言われています。



「光背の化仏(けぶつ)」
大仏様の光背に配されているのが小さな仏、「化仏(けぶつ)」で、簡単にいえば、本体の大仏さまの代行者です。
仏は体がひとつでも、その慈悲の作用は世の中の隅々にまで及びますが、その様子をあらわすのが化仏なのです。
光背は仏から発せられる光を表わしており、光が速やかに四方を照らすように、仏の慈悲は広がっています。
化仏は光のように四方へ飛んでいって、そこで仏本体の代行者として衆生を救済するという働きをします。



「鼻の穴」
柱の穴は大仏様の鼻の穴の大きさと言われており、大きさは、縦37cm 横30cm 奥行き108cm(東大寺調べ)だそうです。
この柱の穴の本来の意味は一種の「鬼門遁甲(きもんとんこう)」で、解り易く言えば”鬼門封じ”だそうです。

東大寺大仏殿の穴のあいた柱は、大仏殿の中でも、丑寅、つまりちょうど北東、”鬼門”のど真ん中に立っているそうです。
この為”鬼門”から堂内に”邪気”が流れ込むと、その柱に邪気当たって堂内に蔓延するので、わざわざ穴を開けて、”邪気”の流れを穴を通して逃がすようにしているのだそうです。



「賓頭盧(びんづる)尊者」
釈迦仏の弟子で如来・菩薩以前の修行過程にある十六羅漢の内、第一の聖者です。
説法に優れ、獅子吼(ししく)第一」と称されましたが、釈迦にとがめられたほど神通力の持ち主でもあったと言われています。
この尊者には種々の伝説があり、中国ではそれをもとに、聖僧として食堂(じきどう)に彼の像が安置され、日本ではその像を伽藍の前に安置されます。
病人が患っている個所と同じ部分を撫でると治ると言う信仰があって、撫仏(なでぼとけ)とも呼ばれています。

なお、「獅子吼」とは仏が説法するのを獅子が吠えて百獣を恐れさせる威力に例えて言う言葉で、真理・正道を説いて発揚することです。

・大仏殿の前に安置されている「賓頭盧(びんづる)尊者」です。