らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

枕を高くする

2013-09-02 | 雑学

昨日の「防災の日」には、全国各地で防災訓練が行われたようです。
官邸では、マグニチュード(M)9.1、最大震度7で、最悪の場合に死者32万人が想定される「南海トラフ巨大地震」を想定した初めての訓練が行われ、安倍首相が災害緊急事態を布告し、国民に冷静な行動を呼びかけました。

家庭においても食糧・飲料水などの備蓄が呼びかけられており、首相官邸のHPの「防災特集」の中にその対策が載っているのでご参照ください。
地震大国日本で余り心配し過ぎると「枕を高くしては寝られません」が、出来る限りの備えはしておきたいものです。

ところで、安心した時に「これで枕を高くして寝ることができる」と言いますが、今日はこの言い回しの由来を調べました。
「枕を高くする(高くして寝る)」は、紀元前の中国の歴史書『史記・張儀列伝』にある一節だそうです。

その一節とは、「無楚韓之患、則大王高枕而臥、国必無憂矣。(楚韓の患い無くんば、則ち大王枕を高くして臥し、国必ず憂い無からん)」
(楚と韓の患いがなくなれば、大王は枕を高くしておやすみになれ、国には必ずや憂いがなくなりましょう)に由来するといわれています。

この時代は中国の戦国時代で、敵がいつどこから攻めてくるかわからないため、夜も着の身着のまま、遠くの物音を聞きつけられるよう地面に耳をつけて横になっていたのだそうです。
戦の心配がなくなれば地面から耳を離し、高さのある枕をして眠ることができるので、そこから「枕を高くする」は【安心して寝る、安心する】という意味で使われるようになりました。