らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

ふんだん

2013-09-06 | 雑学

8月は下旬まで観測史上最長の17日連続の猛暑日が続き、加えて、殆ど雨が降らず、カラカラに乾燥していた大阪ですが、一転して、先月30日から降り出した雨は一昨日まで続き、川から水を導入している田には「ふんだん」に水が入り、加えて水不足で水を運んでいた農家の人たちもこの雨でホッとしたところです。

家庭菜園においても、畑は十分過ぎるくらい湿っており、朝夕の水やりから解放されて、こちらも一安心していますが、今日はこの「ふんだん」の由来について調べました。

「ふんだん」には【たくさん、ゆたかな】という意味があって、資金が「ふんだん」にあるなどと使われますが、この言葉は、実は「不断(ふだん)」という言葉に由来するそうです。

「不断」は【絶え間なく、途切れず続く】という意味から「物事が多くある」「ゆたかになる」という意味になったようで、江戸時代の方言辞典には「不断といふべきを、ふんだんなどといふうを如何」とあるそうです。
元々、江戸の方言では「真中」を「真ん中」というように、本来は「ふだん」と言っていたものを「ふんだん」と発音し、それが現在に至っているようです。

「不断」はもう一つ「普段」ということばにも関係があって、もともとは「普段」も「不断」だったそうで、「普段」は明治時代以降の当て字と言われています。
「不断」は先ほど説明したように【途切れず続く】という意味から【いつもと同じ状態】になり【日常】という意味に広がったようであり、江戸時代の滑稽本には普段着が「不断着」と出ているそうです。