熊野古道を歩くシリーズの3回目は「高原熊野神社」までをご紹介します。
飯盛山(めしもりやま)展望台から30分余り登って行くと針地蔵尊が祀られていました。
「針地蔵尊」
針地蔵尊は地元の人達の「歯」の守り神だそうで、糸を通した針2本を立てて祈願すると歯痛が治ると伝えられています。
・針地蔵です。
針地蔵から急な山道を約15分登るとNHKのテレビ中継所がありますが、そこまではきつい上り坂になります。
・木の根が浮き出ている急な山道が続きます。足元に注意しつつ、坂の途中で休みを取りながらの前進です。
「夫婦地蔵」
高原熊野神社までの途中に、かわいらしいお地蔵さんが2体並んだ夫婦地蔵が祀られています。
謂れや説明はありませんでした。
夫婦地蔵まで登ると山頂の平坦な古道になり、視界が開けてきます。
・古道から眺めた山々です。ここでは爽やかな風が疲れた体を癒してくれました。
「高原熊野神社」
高原熊野神社は高原地区の産土神(うぶすながみ)で、熊野古道・中辺路(なかへち)沿いにあり、不寝王子と大門王子との間に位置します。
高原王子と呼ばれることもありますが、平安時代から鎌倉時代にかけてこの神社は存在していないことから、熊野九十九王子には入っていません。
「高原熊野神社の本殿」
春日造りの本殿は室町時代前期の様式を伝え、熊野参詣道中辺路における最古の神社建築として、県の文化財に指定されています。
この神社に伝わる懸仏(かけぼとけ)の裏面には応永十年(1403)の銘があり、若王子(にゃくおうじ)を熊野本宮から勧請したことが記されているそうです。