実りの秋を迎えた大阪南部の泉州地方では、6日~7日の両日は各地で秋祭りが行われました。
我が町熊取でも、この日に「熊取地車(だんじり)祭り」が行われましたのでご紹介します。
熊取の「だんじり祭り」は、毎年、体育の日の前日と前々日に行われます。
この祭りがいつ頃から始まったのか明らかではありませんが、文化2年(1805年)に大久保のだんじりが新調された事が記録されているそうなので、少なくても207年ほどの歴史がありそうです。
昔から五穀豊穣を願ったこの秋祭りは長い歴史を持つ伝統行事であり、地区の人々の心と心を繋ぐ大切なイベントとなっています。
熊取の地車(だんじり)は町内の11の地区が各々所有しており、初日に大森神社へ宮入りすることから始まります。
大森神社は、中世、雨山神社・野田神社とともに熊取荘の三社として信仰を集めた神社で、ご祭神は菅原道真、事代主命がお祀りされています。
・大森神社です。宮入りしただんじりは境内中央の舞台を全力で二周半駆け回ります。
宮入り後の「地車(だんじり)」は、太鼓のお囃子も小気味よく、町内のパレードに出ていき、そして勇壮な槍回しなどが行われます。
槍回しとは、スピードをつけたまま、「地車(だんじり)」を直角に曳き回す曳行方法です。
・槍回しをしている五門地区の「地車(だんじり)」です。
・曳行の順番を待つ各地区の地車(だんじり)です。
・久保地区のだんじりです。この後、大久保東の交差点で槍回しを行います。
・久保地区のだんじりに彫られている彫刻です。彫り物は「巴御前馬上の勇姿」のようです。
・大宮地区のだんじりです。槍回しのタイミングを計っているところです。
・大宮地区のだんじりに掘られている彫刻です。この彫り物は「賤ケ岳の合戦」の様子を彫っているようです。
・大久保地区の夜の「地車(だんじり)」です。夜には「地車(だんじり)」を提灯で飾り、静かに曳行します。