和歌山県植物公園のお花のご紹介の2回目の今日は「セラスチウム」と「ダイアンサス」です。
「セラスチウム」
「セラスチウム」はナデシコ科ミミナグサ属の耐寒性一年草または宿根多年草です。
原産地は南ヨーロッパで、日本には明治時代に渡来したようです。
別名は シロミミナグサ(白耳菜草)、ナツユキソウ(夏雪草)、と言い、「シロミミナグサ(白耳菜草)」は葉が全体に白い毛で覆われ、その葉形がネズミの耳に似ており、食用にもされたことによるとされます。
そして、ナツユキソウ(夏雪草)は、一面にベールをかけたような純白の花が広がり、まるで夏に雪が降ったような様子から名づけられ、英名でも「Snow in Summer(スノーイン サマー)」と呼ばれているようです。
「ダイアンサス」
「ダイアンサス」はナデシコ科 ナデシコ属の常緑多年草で、原産地は日本、中国、北米、欧州です。
別名は「ナデシコ」や「ヤマトナデシコ」とも呼ばれ、代表種のカワラナデシコは秋の七草のひとつで、乾燥した黒い種子は煎じて飲むと、むくみや利尿に効果があるとされていて古くから利用されています。
ナデシコによく似た花でしたが、花の名札に「ダイアンサス」と書かれていたので帰って調べてみると「ダイアンサス」は学名で、矢張りナデシコでした。
この「ダイアンサス」はギリシャ語のDios(ギリシャ神話の神、ジュピター)とantuos(花)が語源で、“ジュピターの花”の意味だそうです。