中国地方の旅シリーズ7回目の今日は山口市の瑠璃光寺をご紹介します。
瑠璃光寺(るりこうじ)は山口市にある曹洞宗の寺院で、山号は保寧山、本尊は薬師如来です。
大内氏全盛期の大内文化を伝える寺院であり、西の小京都と言われている山口を代表する観光名所となっているようです。
・瑠璃光寺(るりこうじ)山門です。
・瑠璃光寺(るりこうじ)の本堂です。
瑠璃光寺の五重塔は国宝に指定されており、京都の醍醐寺、奈良の法隆寺の五重塔と共に「日本三名塔」の一つとして知られている美しい塔です。
この塔は1442年(嘉吉2年)に大内義弘の菩提を弔うため、弟の第26代藩主・盛見公がこの地にあった香積寺の境内に建立したもので、室町時代中期における優れた建築の一つと言われており、塔の高さは31.2m、檜皮葺屋根造りでできています。
江戸時代初期に香積寺が萩に移り、その跡に瑠璃光寺が移ってきて以降、「瑠璃光寺の五重塔」と呼ばれるようになったそうです。
・国宝に指定されており、「日本三名塔」の一つと言われている大変美しい五重塔です。
なで仏「賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)」
「賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)」は十六羅漢の一人で、古来日本では「なで仏」の別称で善男、善女の信仰を集めている仏様です。
昔から頭や御体をなでるとあらゆる病気が治り、また病気にかからないとして深く信仰され、崇敬されている仏様と言われています。
・参拝者になでられて全身がぴかぴかの なで仏「賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)」です。
「梵鐘」
この梵鐘は天文元年(1532年)山口市の大畠村にあった瑠璃光寺の末寺の光明禅寺のものとして鋳造されたものですが、光明禅寺の廃寺に伴い瑠璃光寺に移ってきたそうです。
作者は藤原之国で、撞座(つきざ)の蓮華座の中房に花弁を造るという珍しい工法だそうです。
永久保存のため日頃は撞くことができないようです。
・1532年に作られた梵鐘と五重塔建立550年記念として1992年に作られた石塔です。
・瑠璃光寺の全景です。
満開の桜と五重塔の美が素晴らしい「瑠璃光寺(るりこうじ)」でした。