今年も我が家の桃の花が満開となりました。
先日ご紹介しました「海棠(カイドウ)」の花と同しように、桃の花も甘い香りを放ち、ピンクの花弁がとてもきれいな花です。
桃はバラ科モモ属に属する落葉小高木です。
原産地は中国で、日本には弥生時代後期には大陸から栽培種が伝来し、桃核が大型化したようですが、縄文時代後期には桃の存在を示す桃核の出土例があるといわれています。
今年の我が家の桃の開花は、地球温暖化による暖冬の関係でしょうか、昨年より1週間程度早く咲いたように思います。
・二階のベランダから撮影した桃の花です。
中国では桃のことを仙木・仙果(神仙に力を与える樹木・果実)と呼ばれ、昔から邪気を祓い不老長寿を与える植物として親しまれているようです。
日本においても中国同様、古くから桃には邪気を祓う力があると考えられています。
古事記には、イザナギノミコトが桃を投げつけることによって鬼女(黄泉醜女:よもつしこめ)を退散させ、その功績により、桃に大神実命(おおかむづみのみこと)の名を与えたと記されているようです。
このことが、桃から生まれた桃太郎が鬼を退治すると言う『桃太郎』の民話の元になっているようです。
・これが桃の花です。桜とは違う美しさがあります。
我が家で栽培している桃の品種は「白桃」です。
樹齢は24年くらいになりますが、樹勢が強く、花後には毎年たくさんの新梢が伸びます。
新梢は上方に伸びるため、年々樹高が高くなり、低く抑える為の毎年の剪定が欠かせません。
今年も1月の剪定では思い切って枝を間引きました。このため、今年は、昨年と比べると少し華やかさに欠けるように思われますが、それでも行き交う人たちが見上げては、「きれいですね」と声をかけてくれます。
・今年の収量は400個ぐらいを予定しています。このうち病害虫被害を除いて5割収穫できれいいのですが・・・。
私の「桃の栽培方法」
「剪定」
剪定は12月~2月頃に行います。
・基本的に各枝に日光がよく当たるように剪定します。(日光が当たらない枝は勢いが悪くなり、枯れてきます。)
・花芽のついている枝は、収量を上げるため出来るだけ残し、枝が重ならないように紐で誘引しました。
・その上で弱い枝、日光をさえぎる枝、垂れ下がっている枝などを切除しました。
・枝の背中から真上に向かって出ている強い枝については、その枝の日焼け防止のため1~2芽を残して切除しました。
・横に長く伸びている強い枝については1/3程度を切り詰めたり、葉芽のところで切除しています。
「施肥」
・1月~2月に市販の寒肥を施します。
「害虫予防」
・12月にカイガラムシ予防に「マシン油」を散布します。
・3月に縮葉病予防に「石灰硫黄合剤」を散布します。
・この後、収穫までに殺菌・殺虫剤を数回散布します。
「摘果」
・花後、短果枝(10㎝以下)に1個、中果枝(30㎝以下)に1~2個、 長果枝(30㎝以上)には2~3個の果実を残すように摘果します。
「袋掛け」
・果実がピンポン玉くらいの大きさになった頃に袋掛けを行います。
「収穫」
・7月下旬には収穫が始まります。
「お詫び」
いつも当ブログを見ていただきありがとうございます。
誠に勝手ながら、明日3日から10日まで休ませていただきます。
11日から再度書き出す予定にしていますので、引き続き宜しくお願い致します。