先日、ご近所のKさんご夫妻に、奈良県の「国営飛鳥歴史公園」を案内していただきました。
そこで、今日から「飛鳥の旅」シリーズとして、この「飛鳥歴史公園」の各地区についてご紹介します。
初日の今日は「高松塚古墳壁画館」をご紹介します。
・高松塚古墳から眺めた飛鳥の風景です。万葉の姿をそのまま現在に伝えていると言われています。

高松塚古墳は7世紀末から8世紀初頭にかけて築造された終末期古墳で、直径23m(下段)および18m(上段)、高さ5mの二段式の円墳です。
昭和47年の発掘調査において日本で初めて石室内に描かれた壁画が発見されました。
当初は、発見された銅鏡などから7世紀末から8世紀初めの終末期のものと推定されていましたが、2005年の発掘調査によって、藤原京期(694年~710年)の間と確定されたそうです。
なお、被葬者は特定されていませんが、
1)天武天皇の皇子説、
2)臣下説、
3)朝鮮半島系王族説
の3つが主な説のようです。
・築造当時の姿に復元された高松塚古墳です。

・花四神です。
四神とは四つの聖獣で、石室を守るようにそれぞれ東西南北に描かれています。
その四神たちを草花で飾ったのが花四神で、左は青龍(東)、手前は玄武(北・亀と蛇)、右は白虎(西)、奥は朱雀(南)です。

壁画館に展示されている石槨の大きさは、奥行き265.5cm、幅103.4cm、高さ113.5cmで、その内面の壁には色鮮やかな男女群像や青龍、白虎、玄武(亀と蛇)、日・月像、天井に星宿が描かれています。
このような壁画古墳は、日本ではこの高松塚古墳と、キトラ古墳しか知られていないそうです。
・高松塚壁画館入り口です。

壁画館の内部は撮影禁止なので、「飛鳥保存財団HP」と、「文化庁HP」より画像をお借りしました。
下は石槨(棺を入れる箱)の原寸模型で、古墳発見当時の石槨をそのまま復元しているそうです。
石槨の奥行きは265.5cm、幅103.4cm、高さ113.5cmで、その内面の壁には色鮮やかな男女群像や青龍、白虎、玄武、日・月像、天井に星宿が描かれています。
四角に削られているのぞき窓のようなところも発見当時のままであり、ここから何者かが埋葬されていた副葬品を盗み出したそうです。
・石槨の手前の削られている部分の内壁に朱雀(南)が描かれているそうです。(飛鳥保存財団HPより)

・原寸大の石室と壁画を模写したものです。(飛鳥保存財団HPより)

・西壁の女子群像です。翳(さしば)、如意(にょい)を持っています。(文化庁HPより)

・西壁の男子群像です。蓋(きぬがさ)、柳筥(やなぎばこ)、床凡(しょうぎ)、鉾(ほこ)のようなものを持っています。(文化庁HPより)

・高松塚古墳です。

「四神と日像・月像」
四神は中国の思想に基づくもので古来、天子の象徴として用いられ、四方を鎮護し、東西南北の方位を表します。
青龍(東)、白虎(西)、朱雀(南)、玄武(北・亀と蛇)は星座の形から具像化されたものです。
青龍、白虎の上部にそれぞれ、日像・月像が描かれており、天井の星宿とともに被葬者の尊貴性を物語っていると思われているそうです。
「人物群像」
男子4人、女子4人、各1組の群像が、東西両壁に2組ずつ(計16人)描かれています。
男子群像のいずれもが蓋(きぬがさ)、柳筥(やなぎばこ)、床凡(しょうぎ)、鉾(ほこ)のようなものを持っているのに対し、女子群像は2人ずつが東壁では団扇
(だんせん)、払子(ほっす)を、西壁では翳(さしば)、如意(にょい)を持っているのが特色です。
そこで、今日から「飛鳥の旅」シリーズとして、この「飛鳥歴史公園」の各地区についてご紹介します。
初日の今日は「高松塚古墳壁画館」をご紹介します。
・高松塚古墳から眺めた飛鳥の風景です。万葉の姿をそのまま現在に伝えていると言われています。

高松塚古墳は7世紀末から8世紀初頭にかけて築造された終末期古墳で、直径23m(下段)および18m(上段)、高さ5mの二段式の円墳です。
昭和47年の発掘調査において日本で初めて石室内に描かれた壁画が発見されました。
当初は、発見された銅鏡などから7世紀末から8世紀初めの終末期のものと推定されていましたが、2005年の発掘調査によって、藤原京期(694年~710年)の間と確定されたそうです。
なお、被葬者は特定されていませんが、
1)天武天皇の皇子説、
2)臣下説、
3)朝鮮半島系王族説
の3つが主な説のようです。
・築造当時の姿に復元された高松塚古墳です。

・花四神です。
四神とは四つの聖獣で、石室を守るようにそれぞれ東西南北に描かれています。
その四神たちを草花で飾ったのが花四神で、左は青龍(東)、手前は玄武(北・亀と蛇)、右は白虎(西)、奥は朱雀(南)です。

壁画館に展示されている石槨の大きさは、奥行き265.5cm、幅103.4cm、高さ113.5cmで、その内面の壁には色鮮やかな男女群像や青龍、白虎、玄武(亀と蛇)、日・月像、天井に星宿が描かれています。
このような壁画古墳は、日本ではこの高松塚古墳と、キトラ古墳しか知られていないそうです。
・高松塚壁画館入り口です。

壁画館の内部は撮影禁止なので、「飛鳥保存財団HP」と、「文化庁HP」より画像をお借りしました。
下は石槨(棺を入れる箱)の原寸模型で、古墳発見当時の石槨をそのまま復元しているそうです。
石槨の奥行きは265.5cm、幅103.4cm、高さ113.5cmで、その内面の壁には色鮮やかな男女群像や青龍、白虎、玄武、日・月像、天井に星宿が描かれています。
四角に削られているのぞき窓のようなところも発見当時のままであり、ここから何者かが埋葬されていた副葬品を盗み出したそうです。
・石槨の手前の削られている部分の内壁に朱雀(南)が描かれているそうです。(飛鳥保存財団HPより)

・原寸大の石室と壁画を模写したものです。(飛鳥保存財団HPより)

・西壁の女子群像です。翳(さしば)、如意(にょい)を持っています。(文化庁HPより)

・西壁の男子群像です。蓋(きぬがさ)、柳筥(やなぎばこ)、床凡(しょうぎ)、鉾(ほこ)のようなものを持っています。(文化庁HPより)

・高松塚古墳です。

「四神と日像・月像」
四神は中国の思想に基づくもので古来、天子の象徴として用いられ、四方を鎮護し、東西南北の方位を表します。
青龍(東)、白虎(西)、朱雀(南)、玄武(北・亀と蛇)は星座の形から具像化されたものです。
青龍、白虎の上部にそれぞれ、日像・月像が描かれており、天井の星宿とともに被葬者の尊貴性を物語っていると思われているそうです。
「人物群像」
男子4人、女子4人、各1組の群像が、東西両壁に2組ずつ(計16人)描かれています。
男子群像のいずれもが蓋(きぬがさ)、柳筥(やなぎばこ)、床凡(しょうぎ)、鉾(ほこ)のようなものを持っているのに対し、女子群像は2人ずつが東壁では団扇
(だんせん)、払子(ほっす)を、西壁では翳(さしば)、如意(にょい)を持っているのが特色です。