今日は熊取:山の手台住宅の遊歩道に咲いている「シオン(紫苑)」の花とスイス・レマン湖畔に佇む「シオン城(Chateau de Chillon)」をご紹介します。
お花の「シオン」とお城の「シオン」とは何ら関係ありませんが、昨年スイスを旅した時に見学した「シオン城」の美しさを思い出し、同じ名前ということでご紹介したく、取り上げました。
「シオン(紫苑)」の花
花の「シオン(紫苑)」は、キク科の多年草で、別名をオニノシコグサ(鬼の醜草)、ジュウゴヤソウ(十五夜草)と言います。
原産地はシベリア、モンゴル、中国北部で、日本にはかなり古い時代に渡来したようです。
シオン色という薄紫は、大宮人(宮中に仕える人)にも好まれ、紫式部の源氏物語にも登場する花のようです。
・山の手台の遊歩道に咲いている「シオン(紫苑)」の花です。

草丈は150㎝くらいになり、開花期は秋で、薄紫の花を咲かせます。
「シオン(紫苑)」という名前は、この花の色からつけられたといわれています。
また、根及び根茎に去痰作用、利尿作用があり、紫苑の名前で生薬として用いられています。
・薄紫の花弁が美しい「シオン(紫苑)」の花と葉です。

「シオン(紫苑)にまつわる伝説」
野末の家に住む兄弟は、病で死んだ親が忘れられず、墓参りをする日々を過ごしていました。
宮仕えのため毎日墓参りのできない兄は、悲しみを忘れる「忘れ草(カンゾウ)」を供え、墓参りに行かなくなりましたが、弟は思い草(シオン)を供え、毎日墓参りをして墓を守り続けました。
ある日、弟の夢枕に鬼(別名:オニノシコグサ(鬼の醜草)ということからの鬼)が現れて、親孝行の褒美にと、明日のことが前夜に分かる不思議な力を授けてくれました。
その力によって、弟は予見者として成功を収め、裕福になったというお話です。(今昔物語)
「スイス・シヨン城(シオン城とも表記されます)(Chateau de Chillon)」
この城はスイスを代表する名城といわれています。世界遺産に指定されている区域の中にあるレマン湖に浮かぶ古城の姿は、気分を数百年前に誘ってくれます。
現在のお城は19世紀に入ってからの建造とのことですが、12~13世紀の城の状態を忠実に復元していると言われています。
城が建っている場所の岩は原始時代に住居とされていたことが判明しているそうです。
・レマン湖畔に佇む「シヨン城(シオン城)」です。

このお城は9世紀にイタリアからアルプスを越えてやってくる東方商人たちに通行税や関税をかけるための関所として造られ、12~13世紀頃に現在の姿になったといわれています。
・名城と呼ばれるに相応しい、見事なお城です。

イギリスの詩人バイロンの詩「シヨンの囚人」、「シヨン城詩」の舞台として知られています。
余談ですが、ロート製薬の胃腸薬「シロン」は「Chillon」の英語読みに由来しているそうです。
当時の、山田社長がこの城郭を訪れた際、その美しさに感銘したことから名付けられたといわれています。
お花の「シオン」とお城の「シオン」とは何ら関係ありませんが、昨年スイスを旅した時に見学した「シオン城」の美しさを思い出し、同じ名前ということでご紹介したく、取り上げました。
「シオン(紫苑)」の花
花の「シオン(紫苑)」は、キク科の多年草で、別名をオニノシコグサ(鬼の醜草)、ジュウゴヤソウ(十五夜草)と言います。
原産地はシベリア、モンゴル、中国北部で、日本にはかなり古い時代に渡来したようです。
シオン色という薄紫は、大宮人(宮中に仕える人)にも好まれ、紫式部の源氏物語にも登場する花のようです。
・山の手台の遊歩道に咲いている「シオン(紫苑)」の花です。

草丈は150㎝くらいになり、開花期は秋で、薄紫の花を咲かせます。
「シオン(紫苑)」という名前は、この花の色からつけられたといわれています。
また、根及び根茎に去痰作用、利尿作用があり、紫苑の名前で生薬として用いられています。
・薄紫の花弁が美しい「シオン(紫苑)」の花と葉です。

「シオン(紫苑)にまつわる伝説」
野末の家に住む兄弟は、病で死んだ親が忘れられず、墓参りをする日々を過ごしていました。
宮仕えのため毎日墓参りのできない兄は、悲しみを忘れる「忘れ草(カンゾウ)」を供え、墓参りに行かなくなりましたが、弟は思い草(シオン)を供え、毎日墓参りをして墓を守り続けました。
ある日、弟の夢枕に鬼(別名:オニノシコグサ(鬼の醜草)ということからの鬼)が現れて、親孝行の褒美にと、明日のことが前夜に分かる不思議な力を授けてくれました。
その力によって、弟は予見者として成功を収め、裕福になったというお話です。(今昔物語)
「スイス・シヨン城(シオン城とも表記されます)(Chateau de Chillon)」
この城はスイスを代表する名城といわれています。世界遺産に指定されている区域の中にあるレマン湖に浮かぶ古城の姿は、気分を数百年前に誘ってくれます。
現在のお城は19世紀に入ってからの建造とのことですが、12~13世紀の城の状態を忠実に復元していると言われています。
城が建っている場所の岩は原始時代に住居とされていたことが判明しているそうです。
・レマン湖畔に佇む「シヨン城(シオン城)」です。

このお城は9世紀にイタリアからアルプスを越えてやってくる東方商人たちに通行税や関税をかけるための関所として造られ、12~13世紀頃に現在の姿になったといわれています。
・名城と呼ばれるに相応しい、見事なお城です。

イギリスの詩人バイロンの詩「シヨンの囚人」、「シヨン城詩」の舞台として知られています。
余談ですが、ロート製薬の胃腸薬「シロン」は「Chillon」の英語読みに由来しているそうです。
当時の、山田社長がこの城郭を訪れた際、その美しさに感銘したことから名付けられたといわれています。