NHKの「言葉の伯父さん」が解説していましたのでご紹介します。
次の言葉の本当の意味をご存知でしょうか?
「スイートルーム」
新婚カップルが新婚旅行で泊まるホテルの一室などを指してよく使われています。
甘い新婚カップルが泊まる部屋なのでスイートルーム「sweet room」ですよね。
ところがそうではないのです。
本当は「suite room」なのです。
「suite」とは一組、一式、一そろい等の意味があります。
ですから「suite room」とは、一続きの部屋のことで、寝室、居間、浴室などが一組になっている高級な部屋のことをいいます。
発音が同じなので甘いスイートと思いましたが、目から鱗でした。
参考までに、洋服のスーツ「suit」と同じ意味です。
スーツは同じ生地でできた一そろいの衣服のことですね。
男性では背広上下とチョッキの一そろいを、女性では上着とスカートの一そろいの衣服をいいますね。
したがってこの「suit」と「suite」は基本的に同じ意味になります。
では「フリーマーケット」はどうでしょうか?
だれでも自由に出品できることから「free market」と思いますよね。
ところが、これもそうではないのです。
本来の意味は「flea market」(蚤の市)なのです。
この「flea market」(蚤の市)はフランスで起こりました。
パリの北郊ラ.ポルト.サン.トゥアンに毎週古物市が立ち、そこで出品されたものの中には、蚤のいるような古い物も出品されたようです。
そこから「flea market」(蚤の市)と呼ばれるようになったと言われています。
日本語では、カタカナで「フリーマーケット」と書きますので、「free market」と思っている人が多いのではないでしょうか?
みなさんはご存知でしたか?
これはほんの一例ですが、こうしてみると本来の意味を間違えて認識していたことに驚きます。
改めて、日頃何気なく使っている言葉の本来の意味を考える事は有意義なことですね。