雨に妨げられることを「雨障み」アマツツミという。 雨降りのため外出できない 「あまざはり」とも。
雨音を聴きながら紫陽花を描くのも習いとなった。 七変化するハナを追う。 四葩 ヨヒラとも。 (葩 :ハ・ハナ)
四葩切るや前髪わるゝ洗髪 久女
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1回目 10号
雨障み(アマツツミ)常(ツネ)する君はひさかたの昨夜キゾの夜の雨に懲りにけむかも
大伴女郎 巻四・519
ひさかたの雨も降らぬか雨障み君にたぐひてこの日暮らさむ 四・520
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降り籠められて 時間がゆっくり廻る…
梅酒を仕込み、 梅味噌も出来上がる。
さて、 辣韮漬け。 辣韮の字を見るだけでも臭ってくる。 台所でひっそりと下ばかり見て、 もっぱら薄皮をとり茎や根を切り、 3キロ分終えるころ髪の毛まで匂う。 頚まで痛い。
夏なかば、 雨音を聴きながら… いつもの習い。 ショパンがなぐさめ。