別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

詩のはたらき

2008-06-14 | 別所沼だより
作業をする植木屋さん

      空と牧場のあひだから ひとつの雲が湧きおこり
     小川の水面に  かげをおとす
     水の底には  ひとつの魚が
     身をくねらせて  日に光る

     それはあの日の夏のこと…
     いつの日にか もう返らない夢のひととき  
                           (以下略)

                          夏花の歌 その1   立原道造

               

   快晴、 気温26℃、 空気が乾いてカラッとしている。 植木屋さんが入っていて、 ハウス西側にポプラを二本植える。 気づかなかったが、 今までのは枯れていたらしい。 夏草も刈られすっきりしたところに、 ムクドリが集まって蚯蚓など探している。 プラタナスも新緑が見えず枯葉がついているのも変だ。 どうしたのだろう。

                -☆-

   やまもと先生にお会いしました。 漱石の本の装丁や、岡本太郎の「母の手紙」、 朝倉彫塑館 の ことなどお喋りは尽きません。 ご研究の一端を伺えるのもうれしいこと。

   86才の男性は、 現代詩を良く読まれる。 ここに風信子荘が出来たことを大変喜んで下さった。
 鋭い眼差しで 「このままで終わらせず、 高校生などに啓蒙してほしい」 力を込めて仰った。 心に響いた。 

 世相を憂い、 一篇の詩がどれほど、 心をうるおし、力を与えるだろうか。 痛感し考えた。 詩集はこころを豊かにする。

  建物が何か、 知らずにいらした水彩画教室の皆さんが10名くらい。 ちょうど対面するように、 少し離れてこちらを観ている。 完成まで4時間あまり、 愉しげです。 ハウスの概要を説明。  窓を開けたり閉めたりするので、 描きにくかったでしょうね。  蛙も、 こんどこそ描いてみたい。

   見学者15名   道造の詩の分析など読んで 充実の一日。