別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

河津桜

2008-03-08 | 自然や花など

  南伊豆まで見にいったのは ずいぶん前になる。 あのころの仲間3人。  花は小さくて、 白っぽかったように思う。 屋台の、 煙と匂いに巻かれ気勢をそがれた。  人出の多さも驚きだった。

  数年まえ、 近くのお宅で河津桜をみつけた。 以来、 拝見してきたが、 ここしばらくは行かれなかった。  久々に気づいてみると、 樹はかなりな大きさになっている。

  通るひとも、 釣られて見あげる。 
  「写真 撮らせてください…」 独り言ともつかず、 輪の中に入った。 塀に寄って表にはみ出したところを写す。 晴れ渡った青空に、 花が映える、 濃い紅色の天蓋のようである。 花灯りに照らされて、 見知らぬ同士が笑顔になった。
 

   「ありがとうございました… 」  声は お宅の中まで届いたかしら。 
     ヒヨドリが 首をかしげている。 

   

コメント (2)
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