別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

桐の実

2005-07-13 | 別所沼だより


 桐の木に 桐の花が咲いて
 桐の木の 実がなった  
   桐の花とカステラに掲載した桐の花の今の姿。

  手にとれば桐の反射の薄青き新聞紙こそ泣かまほしけれ  白秋  

  昭和五年三月三十日(日) 道造十五歳の日記には 
   「白秋全集読む 
   「桐の花」の哀慕調、すてきだといつも感心する。  
   あの境地を口語調でゆきたいもの」     
    と、記している。  

   わがゆめはおいらん草の香のごとし雨ふれば濡れ風吹けばちる
   顫へ易く傷つき易き心あり薄らあかりにちる花もあり   いずれも「桐の花」より

コメント (2)
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