桐の木に 桐の花が咲いて
桐の木の 実がなった
桐の花とカステラに掲載した桐の花の今の姿。
手にとれば桐の反射の薄青き新聞紙こそ泣かまほしけれ 白秋
昭和五年三月三十日(日) 道造十五歳の日記には
「白秋全集読む
「桐の花」の哀慕調、すてきだといつも感心する。
あの境地を口語調でゆきたいもの」
と、記している。
わがゆめはおいらん草の香のごとし雨ふれば濡れ風吹けばちる
顫へ易く傷つき易き心あり薄らあかりにちる花もあり いずれも「桐の花」より