退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「狂気あるいは物語」について

2016-01-16 03:01:30 | Weblog
晴れ。寒さは緩む。

北海道雪崩事故防止研究会編「決定版 雪崩学」を読む。

毎年のように雪崩で死んでしまう人々はいるはず。
それでも「雪山と付き合う」というのはこういうことか。

雪の科学的分析と雪崩をどう生き延びるかについてのあれこれ。
ビーコンその他具体的な「技術」も盛りだくさん。

雪山に興味のない人々からすればほとんど「狂気の沙汰」だったり。
その種のひとりとしては妙な感慨を覚えることしきり。

深夜「五十回目のファーストキス」(’04)を途中から再見。

交通事故で記憶が一日しかもたなくなった女性と
プレイボーイの獣医が出会った結果。

ハワイのいかにも「みんな知り合い」という感じにほのぼの。
ドリュー・バリモアとアダム・サンドラー。

獣医の行為もまたある種の「狂気」のようで。
ダン・エイクロイドが医者をやっているのだからさもありなん。

わが国では中島哲也「パコと魔法の絵本」(’08)が
同じような題材を扱っていたはず。

「記憶」は「ウソをつく」ことも少なくないけれど
人の「歴史」でもありその人がその人である「理由」でもある。

「幸せな記憶」に囚われる人もいれば「不幸せな記憶」に囚われる人もあり。

それぞれにどういう「物語」を作るかは
実は「解釈次第」であることを覚えておいてもいいだろう。

不自由だからこそ自由であること。
「寿命」が尽きるまでエンドマークは出ない物語を生きよう。
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