退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「ウイルスとは途方もない昔から共存してきたことあるいは親の抑圧が子に報いること」について

2021-01-26 02:40:18 | Weblog
晴れ。暖かすぎる。

永田恭介監訳「ウイルス」を読む。

「ウィズコロナ」などというずっと前から我々はウイルスと共存してきたこと。
そしてウイルスを取り入れたことで生き延びたかもしれないことなど。

「宇宙の始まり」に似た謎がここでも。
あらためて「ウイルスという存在の不可思議さ」を知った次第。

何者かに「寄生」しなければ生きられない存在は
「生き延びること」を究極に「シンプル」にした存在かも。

地球温暖化によって永久凍土が溶けたりもして。
今後もわれわれは様々なウイルスに襲われることだろう。

ただし今のところなぜか人類は「絶滅」しない。
それがいいのか悪いのかは別として。

デヴィッド・フィンチャー「ゴーン・ガール」(’14)を観る。

タイトルは「消えた少女」でもあるけれど「イっちゃった女」だと訳せばいいことにしよう。
ニコール・キッドマンの「誘う女」(’95)をさらに「進化」させたような内容。

「現実」と「他人にどう見えるのか」という差の激しさたるや。
ロザムンド・パイクはどこかニコール・キッドマンに似ていなくもなく。

「結婚」を元にした「対人関係の危うさ」を描いてもいて。
「演技してたあなたが好きだった」というのがなかなかに趣き深い。

そこに「メディア環境」が加わって。
自分がどういう人間であるか以前に「メディアにどう映るか」。

「有名であること」などとは関係なくおだやかに暮らせばこの種のこととはご縁がないはず。
ただし主人公の両親が彼女の現実を無視した「理想の彼女」を描いて人気を得たのも忘れずに。

「『現実』って何?」という問いかけだと思えば如何。
彼女がひたすらに自分の「思い通り」を優先するのは「両親への復讐」のような。

この種の「病気」を描くと監督の作品は輝く。
「敢えて突っ込む描写」にふむふむ。

曰く「『現実』はバカバカしい」のだと。
「すべてうまくやったはず」の彼女が「『愚かな』男女に金を奪われる」のも覚えておきたい。
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