退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『夢』に憑りつかれる人々と『貧しさ』ゆえ沸騰してしまう人」について

2021-04-20 02:37:48 | Weblog
晴れ。夜はまだ冷える。

アーサー・オードヒューム「永久運動の夢」を読む。

「永久運動」に憑りつかれた人々の群れよ。
それが「不可能」だと知らぬままに。

そこには「詐欺師」も含まれ騙された人々も少なくなく。
もっともやがて「バレるケース」も多々あった模様。

科学者から全くの素人までのあれこれ。
われわれの「愚かさ」をあらためて思い出したいもの。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ「静かなる叫び」(’09)を観る。

1989年カナダのケベック州モントリオール理工大学で起きた銃乱射事件をモチーフに。
モノクロの映像の中では雪が積もった木のショットが記憶に残る。

いたずらに「フェミニスト」を敵視する犯人の姿を覚えておこう。
彼が言うところのそれは「技術系の仕事を目指す女子」だったり。

生き延びたヴァレリーと負傷者を助けようとしたジャン・フランソワの「その後」も。
かの国でもこんなことが起きてしまうことに驚く。

さまざまな「事情」で追い詰められてしまう人々への手当てをもっと。
その一方でやはり「銃規制」はどう考えても必要だろう。

「誰もが簡単に銃を手に入れられる環境」があることの「罪」について考えないと。
いったん「狂って」しまったらいつでも「乱射」は起きるのだから。

「虐待」を受け「女性蔑視」を植え付けられた犯人は同大学への受験に失敗。
そうした「過去」から「技術系を目指す女子」ゆえに自分が「排除」されたと思った模様。

「貧しさの連鎖の結果」がここに。
何ともはやと言うよりない事件に基づいた作品。
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