退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「政治家と歴史」について

2016-01-27 02:11:49 | Weblog
晴れ。寒さは緩む。

林芳正・津村啓介「国会議員の仕事」を読む。

副題にウェーバーの著作のタイトル「職業としての政治」。
政治家が普段何をしているかがわかる内容。

発行は震災後だけれど書かれたのは震災前。
このふたりの関係は現在どうなっているのだろう。

今となってはいずれの政党もその「凋落」が著しいような。
もっとも「まともな政治家」を育てられないわれわれの問題でもある。

深夜NHK「新・映像の世紀 第4集 世界は秘密と嘘に覆われた」を観る。

東西冷戦の「スパイ合戦」の影響で
CIA・FBIは国の内外で秘密工作を行い。

イランではモサデク政権が倒され、国内では「赤狩り」がはびこり。
とりわけ後者ではFBI長官エドガー・フーバーが政治家の秘密を握り権力を拡大。

その一方ソ連ではスターリンが「粛清」を繰り返し
東ドイツでは秘密警察シュタージが「密告」を奨励し。

戦争犯罪と言うべき「東京大空襲」を指揮したカーティス・ルメイは
ソ連に対する原爆投下をケネディ大統領に進言したり。

「第三次世界大戦」の直前までいった「キューバ危機」。
それを回避に導いたアメリカのスパイ、ペンコフスキーの情報とソ連での彼の処刑。

朝鮮戦争終結から十年あまり後ヴェトナム戦争が始まる。
どちらもアメリカとソ連の「代理戦争」。

「ソンミ虐殺」を代表とする蛮行にアメリカで反戦運動が巻き起こり
そこにキング牧師の公民権運動も絡み。

ヴェトナム戦争が終わったと思ったら今度はソ連によるアフガン侵攻。
アメリカはそれに対しオサマ・ビン・ラディンを始めとするイスラム戦士たちを訓練して。

宇宙人の眼からすれば
「いったい何をしているのか」というほどの「愚かな歴史」よ。

その延長線上にわれわれの「現在」がある。
嗤うべきか泣くべきか。
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