退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「銭儲け」と「縁側の幸福」について

2012-03-16 03:42:34 | Weblog
晴れ。風強く夜に冷える。

「戦争と資本主義」読了。

「あとがき」にもあったのだけれどわが国で言えば朝鮮戦争とベトナム戦争、
アメリカで言えば最近のイラク戦争などを思い出せばよい。

「高度経済成長」を可能にした前者と
ハリバートン社を代表とする「戦争商社」が儲けた後者と。

思えばネットもそもそもは「軍事用」に開発されたものだったはず。
「植民地支配による経済拡大路線→さらなる軍備増大→それによる経済の発展」という仕組みの「妙」。

最近ではさすがに「植民地」はマズいので
「民主主義」を「御旗」にしてその国の経済を牛耳る模様。

「儲かる楽しさ」を知らない身分としては
「何が彼らをそうさせるのか」とあらためて聞いてみたいところではある。

引き続き田辺聖子「一生、女の子」を読む。

雑誌の特集記事を元にした文章とインタヴューや作品紹介、
巻末には鶴瓶との対談が収められている。

今は亡き父親と同い年生まれの著者の過去の作品が
最近では若い女子に人気を博していたりするらしい。

もっとも著者の小説でなくエッセイに親しんだのみの「よろしくない読者」なので
どのあたりがどう評価されているのかの詳細は不明。

「言葉」と「笑い」の貴重さをおだやかに伝える姿は好ましく
「上品な関西弁」に接することができるのがありがたい。

いまだに「大人」になっていないという発言からは
「『少女』の純粋としたたかさ」が同時に感じられる次第。

たしか著者のエッセイに接することになったのは
映画「ポセイドン・アドベンチャー」をもじった「お聖どん・アドベンチャー」が最初だったか。

「不倫は家庭の常備薬」という「刺激的」なタイトルの作品もあり
かつて「不倫は文化だ」と言った石田純一が総スカンをくったのはやはり「人徳」のせいかもしれない。

素直にうなずきたい人々、とりわけ女子にとっては「いいモデル」なので参考までに。
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