退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『自分の思い通り』がもたらすもの」を思い出させる本と映画について

2024-05-27 02:37:55 | Weblog
くもりときどき晴れ。やや風が吹く。

宮口幸治「どうしても頑張れない人たち」を読む。

「頑張った者たち」は自らの努力に意味を見出すのだけれど。
彼ら彼女らが決して思い付かないことは。

「そもそも頑張らなくても生きて行ける環境」が大切なこと。
実は彼ら彼女らに「頑張らせる現実」がおかしいのかもしれないこと。

そして「自分の正しさ」は必ずしも正しくないこと。
その事実を認めるとおそらくは「崩壊」するので認め難いだろう。

要するに。
「われわれの世界認識」などたかがしれている。

著者の記述ぶりは「矛盾」しているように思われるかもしれないが。
そもそも「法則」を見つけようとするわれわれの脳がシンプルなだけで。

次の瞬間に何が起きるかわからないのが実は「世界の法則」だったり。
出来ればあくまで「謙虚」に。

チェ・ジェフン「ヒプノシス 催眠」(’21)をそれと気付かず再見。

「記憶が嘘をつく」のは虚心坦懐に振り返れば「事実」。
そもそもわれわれは「記憶が定着するシステム」を知らず。

それにしてもよくもまあこんな陰気なお話を思い付くもの。
やはり「恨の国」ゆえか。

もっともホラー映画はそうした部分を持っていて。
かの国の「生き難さ」をあらためて思うのみ。

助けようとした子どもたちに「裏切られ」。
「復讐」をする大人の姿はもって「他山の石」としたいところ。

それは自分の思い通りにならない子どもを虐待するのに似て。
これまた出来ればそのようなことはしないでいたいもの。

仮にその種の過ちを犯したとしても。
それを「過ち」だと認識できる存在でありたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする