退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『人の善良さ』を信じた古典と『金の透明化』が重要なことあるいは描写が下手すぎる映画」について

2024-01-14 03:11:27 | Weblog
晴れ。風が冷たく。

「ユートピアだより」読了。

後半はいささか散漫な印象。
鳥たちや緑、風景にこだわる描写はいいけれど。

ちょいと「ロマンス」など。
「ミューズ=女神」が必要だったのか。

「ユートピア=どこにもない場所」という意味では「完結」したかも。
ラストの「フェイドアウトぶり」にふむふむ。

著者はおそらく「人の善良さ」を信じていたのだろう。
少なくとも「現在のさまざまな劣化」を知らずにすんだのはよかったのだと言っておく。

マル激を観る。

冒頭に宮台真司の「不倫騒動」に関して神保哲生が「お灸」を。
まあ「そういう人」でもあるということで。

今回は「金のための政治」と「政治のための金」を区別せよと。
政治家は選べるが官僚は選べないことも。

「政治に金がかかる」という事実を認めた上で。
その「透明化」がやはり問題。

そこからわかる情報を元にわれわれが判断を下すのが「健全な民主主義」。
「お前らだけうまくやってやがるな」という嫉妬ではダメ。

「主権者」は「代表者=政治家」をチェックしないと。
「実質賃金」が下がり続けている現実をもたらしている「正体」を暴かないと。

リック・ローマン・ウォー「カンダハル 突破せよ」(’23)を観る。

かの地でイランやパキスタン、ISIS、軍閥がそれぞれの目的のために動く。
もちろんCIAも含めて。

「複雑な現実」を描くには演出が下手すぎて。
ただの「サバイバル物語」になっていてさらにはそれがつまらないのだからどうにも。

「工作員と現地の通訳の関係」は覚えておいていい。
後者はたいてい救われず。

本作ではそれを「ハッピーエンド」にした模様。
「妙な感傷」を誘おうとする音楽が鬱陶しく。

もう少し「マシなもの」を期待していたのに残念。
大がかりな空撮も含めて「壮大な無駄」だということでよろしく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする