退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「植物のサバイバル力を参考にしたいこととわれわれの欲望の陳腐さを描いた映画」について

2024-01-12 02:37:10 | Weblog
晴れ。空気が冷たい。

中西弘樹「日本の海岸植物図鑑」を見て読む。

3ヶ月海水に浸けても発芽する植物があることに驚く。
途方もない年月の中で環境に対応した模様。

そもそも「海岸植物」などという分類があることを初めて知り。
地球温暖化の影響もあらためて。

島国である以上あらゆる場所に「海岸」はあり。
もっとも護岸工事で植物たちは減り。

マングローブ系の植物が「呼吸根」を周囲に密生させるのにふむふむ。
「溺れる者は藁をもつかむ」という言葉が現実に。

この「生き延びるための力」を人類も参考にしたいもの。
果たしてそれが可能なのかどうかは不明のままに。

イサーク・エスバン「パラレル 多次元世界」(’18)を観る。

「宇宙の複雑さ」とは対照的な「人間の欲望の単純さ」よ。
その陳腐さがどこまでもというお話。

主人公たちは「多次元世界の扉」を手にするものの。
われわれの「どうしようもなさ」を描いた格好。

「自分の好み」をどこまでも優先すればその先に待っているのは「孤独」だというのに。
「他人という鏡」で自分が明らかになる「当然」も知らずに。

その「愚かさ」を描いた作品だということで。
もっとも面白いかと言われると微妙。

「タイムマシン」をこのようにしか利用できないとすれば。
曰く、滅んでよし。
コメント
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