退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『可愛がり=性虐待』であることあるいは国柄ゆえのヒット作」について

2020-10-27 02:40:26 | Weblog
晴れ。今日もいい天気。

信田さよ子「<性>なる家族」を読む。

母娘の関係について書いてきた著者が「性虐待」について書いたもの。
あらためて「性」には「権力=支配」が纏わるものなのだと納得。

それが「戦時」にはさらに明らかになり。
「平時」でもいろいろある模様。

「封印された記憶」がふとしたきっかけで甦って。
その後の人生に大きな影響を与えることについても。

「近親相姦」の「相」の字は「同意」を思わせるので「近親姦」と言うべきだと。
あらためて男女を問わず「大人たち」が「子ども」を意のままにする姿よ。

加害者がそうした行為を「可愛がり」だと思っていることも忘れずに。
この種の「認識の歪み」はどうにか正したいものではあるけれど。

「無前提の前提」について何も思わない人々が結構いて。
加害者をいたずらに「例外」とせずに自分たちの認識について考えたいもの。

パク・フンジョン「The Witch 魔女」(’18)を観る。

2時間あまりの作品の中で前半1時間にあまりにも「何も起きなさすぎ」。
冒頭で「物語の内容」はわかるので早くしてと言いたくなる趣き。

作り手が「どんでん返し」だと思っている描写も微妙。
アクションにも新味はなく。

敢えて言うなら本作は「第一部」なので続編次第か。
残念ながら女優たちにもあまり魅力を感じられず。

韓国では相当にヒットしたらしいけれど。
やはりここでも「観客の劣化」があるとしか思えない。

もっともかの国は「圧倒的に男性優位」であるゆえ。
「可愛くておとなしそうな女子」が「殺人マシン」になる設定がウケたのかも。
コメント
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