晴れ。このところだいぶ皮膚が薄くなった気がする。
伊藤昭久「チリ公列伝」を読む。
「チリ公」とは「チリ紙交換」のこと。
家庭から廃棄される古新聞古雑誌などを回収しトイレットペーパーなどと交換する仕事。
立場(タテバ)と呼ばれる集荷所兼問屋に集まるさまざまな人々の姿よ。
いわゆる「カタギ」ではいられない男たちの哀歓ぶりが何とも好ましく。
こういったかたちである種の人々を「包摂」できる場所があったのだということ。
ただしその仕事も今はもうなくなり。
「特定の時代の特定の場所の記録」として是非知っておきたいところ。
よくも悪くも「人間臭さ」がある場所だったことは間違いなく。
リリー・フランキーが好みそうなキャラクターがいっぱい。
「何事かをやらかしてしまうこと」に人はもっと寛大であっていいはず。
丸根賛太郎「狐の呉れた赤ん坊」(’45)を観る。
阪妻の「川越え人足ぶり」が実にいい感じ。
酒と喧嘩に明け暮れる男が捨て子を拾い「立派な父親」になるまでのお話。
「学」はなくとも「まともさ」を持つ人間がかつてはたくさんいたはず。
その「人情」にはちょいと泣ける。
そうした人物を諭す「長屋の大家」もいることを忘れずに。
今回はそれが質屋のオヤジで「質々始終苦」という「駄洒落」なども。
息子の善太が津川雅彦であるのも覚えておこう。
当時の芸名は「沢村マサヒコ」。
ちなみに阪妻の役名は「張り子の寅八」。
なるほど息子を思えば何事も「うなずく」よりないということらしい。
伊藤昭久「チリ公列伝」を読む。
「チリ公」とは「チリ紙交換」のこと。
家庭から廃棄される古新聞古雑誌などを回収しトイレットペーパーなどと交換する仕事。
立場(タテバ)と呼ばれる集荷所兼問屋に集まるさまざまな人々の姿よ。
いわゆる「カタギ」ではいられない男たちの哀歓ぶりが何とも好ましく。
こういったかたちである種の人々を「包摂」できる場所があったのだということ。
ただしその仕事も今はもうなくなり。
「特定の時代の特定の場所の記録」として是非知っておきたいところ。
よくも悪くも「人間臭さ」がある場所だったことは間違いなく。
リリー・フランキーが好みそうなキャラクターがいっぱい。
「何事かをやらかしてしまうこと」に人はもっと寛大であっていいはず。
丸根賛太郎「狐の呉れた赤ん坊」(’45)を観る。
阪妻の「川越え人足ぶり」が実にいい感じ。
酒と喧嘩に明け暮れる男が捨て子を拾い「立派な父親」になるまでのお話。
「学」はなくとも「まともさ」を持つ人間がかつてはたくさんいたはず。
その「人情」にはちょいと泣ける。
そうした人物を諭す「長屋の大家」もいることを忘れずに。
今回はそれが質屋のオヤジで「質々始終苦」という「駄洒落」なども。
息子の善太が津川雅彦であるのも覚えておこう。
当時の芸名は「沢村マサヒコ」。
ちなみに阪妻の役名は「張り子の寅八」。
なるほど息子を思えば何事も「うなずく」よりないということらしい。