退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

4連休その1

2020-10-30 02:08:27 | Weblog
晴れ。風強し。

来月いっぱいでなくなる近所のシネコンへ。

外崎春雄「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」を観る。
途中までは何ということもなく観ていたのだけれど。

「少年たちの健気さ」が心に刺さり。
「真っ当さ」がここに極まれりといった趣き。

炭治郎の「卑怯者」という叫びよ。
「鬼」になればいつでも「リセットできる」ことを言ったもの。

煉獄杏寿郎は「鬼になること」をあくまで拒絶し。
ただしその奥義は相手を倒すには至らず。

「覚めたくない夢」から自ら何度も首を斬って死ぬことで「目覚める」炭治郎の姿。
「柱」だった父親に認められないまま「人間」に留まって死ぬ煉獄杏寿郎。

身体が震えそうになるのを抑え涙は大量の鼻水に。
ラストの「ダメ押し」のシーンでようやく「正気」に戻った次第。

「見たいものだけしか見ない」人々の現実に対する批判や
「理」を忘れた人々に対する「圧倒的な問いかけ」があるように思えるのだが如何。

いやはや。
年甲斐もなく束の間の「興奮」。

高橋秀実「損したくないニッポン人」を読む。

「経済」というものの「意味不明さ」についてのあれこれ。
大学時代に「人は合理的に動く」という前提に「アホか」と思い。

友達に頼まれたレポートにそう書いた記憶が甦る。
あれこれ調べても「経済の実態」はわからず。

少なくとも「理論」が「複雑な現実を自らの『理論』の範疇」に留めることを忘れずに。
「世界の複雑さ」は「理論の単純さ」を要求するという「仕組み」があることも。

スコット・マン「ファイナル・スコア」(’18)を観る。

俳優陣には「じゃがいものような無骨さ」しか感じられないけれど。
「物語」はよく出来ている。

メジャーな俳優は「007」のピアーズ・ブロスナンのみ。
サッカースタジアムの観客を「人質」にされる中で主人公は娘を助けようとして。

ジョン・フランケンハイマー「ブラック・サンデー」(’77)が思い出される。
原作のトマス・ハリスは「羊たちの沈黙」(’90)など。

本作のように「俳優の魅力」に寄りかからない「物語」はあるということで。
英国とロシアの関係に今さらながら「そういうものか」と思うのみ。
コメント
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