退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「著者が覚えていて自分が覚えていないものが気になることあるいは女優たちの姿を確認する映画」について

2020-10-23 01:31:08 | Weblog
くもり。夜遅くになって少し降る。

金井美恵子「小説論 読まれなくなった小説のために」を再読。

オリジナルは33年前で文庫は12年前。
インタビューも含めて著者が「手の内を明かしている」のにふむふむ。

蓮實重彦「『ボヴァリー夫人』論」の「モデルの話」に
ちょいと「目配せのような『反論』」をしていたり。

ビクトル・エリセ「みつばちのささやき」(’73)「エル・スール」(’82)は観たはずだが
いずれも記憶がほぼ飛んでしまっているのが残念。

「マルメロの陽光」(’92)は未見だし。
まとめて観てみたいとは思うもののそれが現在可能であるかどうかは不明。

あれこれと刺激を受けてまたまた「観たい作品」が増えた感じ。
いやはや。

長谷部安春「俺にさわると危ないぜ」(’66)を観る。

監督のデビュー作は色彩にこだわった演出ぶりが「鈴木清順風」で。
外国人キャストに「吹替え」をしているのも気になるところ。

ふっくらした顔の松原智恵子を筆頭に
「ニンジャガールズ」の北あけみ、西尾三枝子らが「奇妙な武器」で戦う姿よ。

後者の沖縄出身の彼女たちはハイビスカスの花のブローチをしていて。
「隠された金塊」を取り戻すために死んでゆく。

当時の左卜全は「ハッキリ喋る」。
郷鍈治、高品格、二本柳寛、野呂圭介の姿も。

小林旭はむしろ彼女たちを「ガイドする存在」のような。
村川透監督松田優作主演の「蘇る金狼」(’79)と同じロケ地が登場したり。

戦地のベトナムでの「花火」が結構激しく。
主人公が「戦場カメラマン」であることも覚えておこう。

次に彼が行く場所がベイルートであることも。
「金粉ショー」も見られる本作は残念ながらあまり面白くない。
コメント
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