退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「読み終えるのがもったいない古典と残念なデンマーク映画」について

2024-06-01 03:12:44 | Weblog
くもり。少しだけパラつく。

ジェーン・オースティン「マンスフィールド・パーク」読了。

結末がわかっていることなどどうでもよろしい。
ファニー・プライスの「控え目な『正しさ』」が好ましく。

エドマンドがミス・クロフォードに「幻影」を見るのがいかにも。
一時は真っ当になったかのようなミスター・クロフォードも同様に。

スーザンがかつてのファニーと同じことになるのがなかなか。
サー・トーマスの「実の娘たち」より彼女が「立派」に育ったことも。

さらには実家よりマンスフィールド・パークを「故郷」だと思い。
「氏より育ち」という言葉をあらためて。

読み終えてしまうことが実にもったいなく。
かの作家の作品も残り一冊に。

フェナール・アフマド「ヴァルハラ 神々の戦い」(’19)を観る。

ロスクヴァのセシリア・ロッフレードのキュートさと北欧の風景の美しさ。
トールのローランド・ムーラーと女神のスティーネ・フィッシャー・クリステンセン。

観るべきものはそのくらいで。
何とも残念な出来。

予算がないのか技術がないのか。
このデンマーク映画は何とも「貧しく」。

敢えて興味深いところはというと。
「神々が人間によって支えられている」という設定。

そもそも「神々」は「人間が創ったもの」だから当然といえばそれまでだけれど。
キリスト教では決してそんなことはないのを覚えておこう。
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