退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「日活ロマンポルノと大昔の日活作品」について

2020-10-14 02:54:03 | Weblog
晴れ。気持ちのいい天気。

ワイズ出版編集部・編「日活 1971-1988」を観て読む。

「ロマンポルノ時代」の日活に関わった監督や女優、スタッフたちのエッセイや対談など。
残念ながら作品そのものはあまり観ていない。

「団地妻 昼下りの情事」(’71)「一条さゆり 濡れた欲情」(’72)
「桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール」(’78)「天使のはらわた 赤い教室」(’79)

芹明香と花柳幻舟が共演した「(秘)色情めす市場」(’74)や
五月みどりの「マダム・スキャンダル 10秒死なせて」(’82)くらい。

若い頃に映画雑誌「ロードショー」で作品の紹介のみ見ていたり。
タイトルとスチール写真と女優たちを辛うじて知っているだけ。

昔は通学路の途中にこうした作品のポスターが貼ってあったり。
副題に「撮影所が育んだ才能たち」。

同時代には間に合わなかったものの観たい作品はここにもたっぷり。
繰り返すが退屈しているヒマなどない。

山中貞雄「丹下左膳余話 百萬両の壺」(’35)を久方ぶりに再見。

大河内傳次郎と喜代三のふたりが互いに押し付け合いながらちょび安を可愛がる姿よ。
言い合いのカットの後で「言葉とは裏腹な行動」が示されるのが好ましい。

長門裕之と津川雅彦の父、澤村國太郎のへなちょこ道場主ぶりが可笑しく。
萩野の花井蘭子の尻に敷かれて。

地元には「矢場町」という地名があるのだけれど
本物の「矢場」という場所の在り様を教えてくれたり。

黒澤明「酔いどれ天使」(’48)のヤクザ山本礼三郎が出ているのを忘れていた次第。
お久の深水藤子はときどき「松田聖子」に見えたり。

大河内傳次郎の独特の台詞回しと立ち回りの魅力にしばしウットリ。
何度も歌う喜代三は「鹿児島小原良節」「明治一代女」のヒット歌手。

いやはや。
何とも楽しい作品を是非。
コメント
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