退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「洗練と我武者羅」について

2013-01-10 02:53:14 | Weblog
晴れ。風が冷たく夜に冷える。

片岡義男「言葉で生きる」を読む。

ひとりの少年があれこれあって作家になるまでの「歴史」。
最後には短編小説の作り方もあり。

英語に「監視」されながら書く著者の日本語は
なるほど他の誰にも書けない「文体」。

だからこそ「他者を描くフィクション」という形で
数々の小説が生まれたのだと思うと納得する。

それにしても途中で出てきた田中小実昌の「ギャグ」の洒落ていること。
現代に失われているのはおそらくこの種の「センス」だと思い当たる。

さて。

深夜にまたまた「僕のSweet Devil」を観る。

大学時代に「金持ち」という身分を隠して彼女と付き合っていた主人公はプロポーズを決意。
ところが彼女は交通事故に遭い約束の場所へ行けない(まるで「冬ソナ」)。

「貧乏人」が嫌いな彼女の母親はこれ幸いと「事実」を隠して二人を別れさせる。
互いに「事情」を知らぬまま時は流れて。

彼女に捨てられたと思った主人公は「報復」を胸に
本来の「金持ち」の姿に戻ってやがては捨てる腹づもりで彼女を「誘惑」する。

今回ようやく主人公の「正体」が明らかになり
彼は「正直」を見せるものの当然のように彼女から拒絶されることになる、というのがこれまで。

次回予告ではビルの爆発事故に巻き込まれた彼女のそばに
なぜか主人公がいる模様。

一方主人公とは別に彼女を愛する「先輩」がいて
あらゆる場面で彼女を助ける「いいひと」なのだが彼女と結ばれることはなさそうなのも忘れずに。

おまけに主人公の「幸せ」を自分勝手に願う「年の離れた姉」(彼女の「恋」もあり)や
彼の「報復」に協力する次姉もいて。

大学時代に主人公に惹かれた「美人の同級生」もそこに絡む次第で
いやはや何とも「盛りだくさん」でゲップが出そうなほど。

つまらないかというとそうでもないあたりの微妙な魅力はあるので
今後も観るつもりではあるのだが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする