ボケてませんか？（おじいちゃんと私）

この日は、早めに店を閉め、急いでおじいちゃん（義父93）の家に向かいました。
と、いうのも月に一度の眼科検診の日であったから。
じつはおじいちゃんは、数年前に右目を失明し、残る左目も、一昨年危うく失明しかけたのです。
幸い、その後の治療で、今は免許更新ができるほどの視力に回復しましたが、
それでも用心にこしたことはないし、失明した右目が痛むのも困りもの。
そういうわけで、この毎月の眼科通いは欠かせません。

でも、おじいちゃんは毎日午後5時から6時ごろには寝てしまうので、
起きている間に夕食を摂らせ、歯を磨いて、それから病院へと向かわねばならないので大忙し。
そういうことで、この日は早めに向かったのです。

で、暢気に構える爺さん相手に、束約食べれるお寿司を食べさせ、歯を磨き、
食後のお茶を飲みたがるところを、急かして車いすに積み込んでいざ出発！

おかげで直により少し早めに到着し、
「今日は余裕やな～♪」
と、話しをしながら何気に駐輪場を見るとガラガラ。
「そっか、やっぱ時間がはやいからね。でもこんなんやと休診日かと勘違いするわ♪」
などと言いながら車いす用のエレベーターのボタンを押してしばし待つ。

でもなかなか来ない…？

おかしいな～？
そう思いながら、念のため診察日が書いてある看板を確認すると…
「あ～！今日は休診日やったぁ～！」
そう、この日は金曜で、午後は休診。
じつは先月も同様の間違いを起こしていたのですが、今回もまた。

というのも、その理由には心当たりがありまして…

ただいま眼科並行し皮膚科にもじいちゃんを連れて行っておるのですが、
そこが木曜午後九染んで、通っているのが毎月金曜の午後。
しかも、その場所がこの眼科のお隣。
だから私は混乱し、間違ってしまったのですよ。

そういうわけで、

「おじいちゃんごめん、わし日にちをまた間違えたわ！」
「いえいえい、大変なんはあんただけ、私はこうして坐ってるだけやから。」
「とはいえ、急かしてご飯を食べさせたりしたし…」
「おかげでお寿司が食べられました♪」
「でもな～、先月も間違えて、今回もこれやろ？ほんまいやなるわ～！」
「わはは！ボケてきたんちゃいますか？」
「ほんま、ソレな♪」
「じゃあ、次は二人して車いすですな。」
「わははは！じゃあ、押しっこしながら病院行こか？」

てなわけで、また次の木曜日、じいちゃんを急かしながら病院へ向かいます。

（=^^=）ゞ