以前OPTIMUS22の修理依頼を受け整備したことがありますが、
今回は、それのガソリン専用バージョンである22Bの修理依頼をお受けしました。
見た目は全くおんなじで、型番を示すBの刻印がないと区別できません。
ですが、ふたを開け、ヘッド部分の足の数を見れば一目瞭然。
灯油も使える22は四本脚ですが、ガソリン専用の22Bは二本脚。
灯油はガソリンより気化しにくいので、足の数を増やしより加熱できるようになっております。
さて、今回の依頼内容は以下の通り。
・加圧不足で炎均一でない。
・スピンドルが曲がっており、火力調整ノブがうまく入らない。
・ハンドルホルダーが片方ない。
ということで、各部のガスケット、パッキン類のへたり、
そしてバーナー内部の汚れが原因であろうとあたりをつけて…
まずは拝見。
うん、全体的に部品のゆがみもひどい汚れもなく程度は良さそう。
そこでさっそくバラしにかかると…
うわ~!予想以上に内部の汚れがひどい。
全体的に、かなりしつこいカーボン層がびっしりとこびりついております。
むろん可動部分もそんな状態なので、動きがかなり渋かったはず。
というわけで、まずは各パーツをカーボンクリーナーなどの薬剤で洗浄。
その間ほかの部分のチェックです。
フィラーキャップ、安全弁、NRV、すべてパッキンが劣化し硬化しておりました。
このようなパッキンの取り外しは結構面倒です。
特にフィラーキャップのそれはクルクル回ってなかなか取り出しづらいので、
そういう時は、トーチで煙が出るまで炙ったあと、
デザインナイフなどで切断し、そののち精密ドライバーのマイナスで、
ほじるようにとると結構楽であります。
もっとひどく硬化し、それこそ石のようになっているものでも、
この方法だと苦労しません。
さて、洗浄後のヘッドはというと…
ぱっと見はずいぶんきれいにはなったものの…
やはり内部のカーボン汚れはかなりひどく、
もう一度カーボン除去のため薬浴させることにしました。
とくに、スピンドル周辺のこびりつき方が尋常じゃない!
(グラファイトガスケットも硬化&劣化で、再使用は避けたい状態)
そうそう、またストレナーについても、内部でカーボンにより完全に固着していたので、
仕方なくドリルを使用し抜き取りました。
そういうわけで、これはし使用不可のため新規で作成することに。
てなわけで、その後さらにもう一度洗浄し、徹底的に磨き上げた結果。
よし!これでよかろう♪
で、組み込んで様子を見ながらゆがみの修正。
正直デリケートで神経を使う作業なんで、これは苦手だな~。
そんでもって、チューブや内部の清掃も、
こんな感じで完了!
おっと!そうそうここもきれいにせねば!
ヘッド裏の混合気(ガス)の当たり面。
清掃前のこの状態だと、このようにこびりついたカーボン層のため気流が乱れ、
結果ガスの流れも乱れるため、炎が偏ったりします。
ですのでカーボンを根気よく削り落とし、
やすりやブラシでキレイに磨き上げます。
うん、これくらいでよかろう♪
というわけで、作業完了で後は組み込むだけ!
し・か・し!
ここで凡ミス!
意地になってイモムシ(ニードルパーツ)を磨いていたら、つい手元がくるって針を折っちゃった!
で、仕方なく手元の新品部品を投入したのですが…
合わない?!
なんか微妙なサイズ違いで使えない。
やれ困ったぞ…、とあたりを見渡したところ。
君のんちょっと貸してくれるか?
え?私のニードルを?!
というわけで、40年来の付き合いの99風味8Rのニードルを拝借。
すると予想通りばっちり!
ほっ…
ちなみに、ニードルのない状態でも、この子は元気に働いております。
元気いっぱい!
そういうわけで、肝心の22Bも…
元気いっぱい!無事復活!
うんうん、左右の炎のバランスもいい感じで一安心。
*動画はこちら*
そうそう、途中端折りましたが、各パッキン&ガスケット、及びNRVは新品を投入したので、
当分は不安がないと思います。
そんなわけで、これで一応作業は完了なんですが…
ステンの板を切って曲げて…
ハンドルホルダを作成♪
またフレアリングとプレ皿のゆがみを修正し、プレ皿にはカーボンフェルトを敷きました。
これでアルコールがこぼれることなく便利なはず♪
そういうわけで…
完成~!ヽ(^∀^)ノ
こういうレアなストーブはなかなか手にできないので、
こういう作業は気を遣う反面、結構楽しかったです。
(*^人^*)
今回は、それのガソリン専用バージョンである22Bの修理依頼をお受けしました。
見た目は全くおんなじで、型番を示すBの刻印がないと区別できません。
ですが、ふたを開け、ヘッド部分の足の数を見れば一目瞭然。
灯油も使える22は四本脚ですが、ガソリン専用の22Bは二本脚。
灯油はガソリンより気化しにくいので、足の数を増やしより加熱できるようになっております。
さて、今回の依頼内容は以下の通り。
・加圧不足で炎均一でない。
・スピンドルが曲がっており、火力調整ノブがうまく入らない。
・ハンドルホルダーが片方ない。
ということで、各部のガスケット、パッキン類のへたり、
そしてバーナー内部の汚れが原因であろうとあたりをつけて…
まずは拝見。
うん、全体的に部品のゆがみもひどい汚れもなく程度は良さそう。
そこでさっそくバラしにかかると…
うわ~!予想以上に内部の汚れがひどい。
全体的に、かなりしつこいカーボン層がびっしりとこびりついております。
むろん可動部分もそんな状態なので、動きがかなり渋かったはず。
というわけで、まずは各パーツをカーボンクリーナーなどの薬剤で洗浄。
その間ほかの部分のチェックです。
フィラーキャップ、安全弁、NRV、すべてパッキンが劣化し硬化しておりました。
このようなパッキンの取り外しは結構面倒です。
特にフィラーキャップのそれはクルクル回ってなかなか取り出しづらいので、
そういう時は、トーチで煙が出るまで炙ったあと、
デザインナイフなどで切断し、そののち精密ドライバーのマイナスで、
ほじるようにとると結構楽であります。
もっとひどく硬化し、それこそ石のようになっているものでも、
この方法だと苦労しません。
さて、洗浄後のヘッドはというと…
ぱっと見はずいぶんきれいにはなったものの…
やはり内部のカーボン汚れはかなりひどく、
もう一度カーボン除去のため薬浴させることにしました。
とくに、スピンドル周辺のこびりつき方が尋常じゃない!
(グラファイトガスケットも硬化&劣化で、再使用は避けたい状態)
そうそう、またストレナーについても、内部でカーボンにより完全に固着していたので、
仕方なくドリルを使用し抜き取りました。
そういうわけで、これはし使用不可のため新規で作成することに。
てなわけで、その後さらにもう一度洗浄し、徹底的に磨き上げた結果。
よし!これでよかろう♪
で、組み込んで様子を見ながらゆがみの修正。
正直デリケートで神経を使う作業なんで、これは苦手だな~。
そんでもって、チューブや内部の清掃も、
こんな感じで完了!
おっと!そうそうここもきれいにせねば!
ヘッド裏の混合気(ガス)の当たり面。
清掃前のこの状態だと、このようにこびりついたカーボン層のため気流が乱れ、
結果ガスの流れも乱れるため、炎が偏ったりします。
ですのでカーボンを根気よく削り落とし、
やすりやブラシでキレイに磨き上げます。
うん、これくらいでよかろう♪
というわけで、作業完了で後は組み込むだけ!
し・か・し!
ここで凡ミス!
意地になってイモムシ(ニードルパーツ)を磨いていたら、つい手元がくるって針を折っちゃった!
で、仕方なく手元の新品部品を投入したのですが…
合わない?!
なんか微妙なサイズ違いで使えない。
やれ困ったぞ…、とあたりを見渡したところ。
君のんちょっと貸してくれるか?
え?私のニードルを?!
というわけで、40年来の付き合いの99風味8Rのニードルを拝借。
すると予想通りばっちり!
ほっ…
ちなみに、ニードルのない状態でも、この子は元気に働いております。
元気いっぱい!
そういうわけで、肝心の22Bも…
元気いっぱい!無事復活!
うんうん、左右の炎のバランスもいい感じで一安心。
*動画はこちら*
そうそう、途中端折りましたが、各パッキン&ガスケット、及びNRVは新品を投入したので、
当分は不安がないと思います。
そんなわけで、これで一応作業は完了なんですが…
ステンの板を切って曲げて…
ハンドルホルダを作成♪
またフレアリングとプレ皿のゆがみを修正し、プレ皿にはカーボンフェルトを敷きました。
これでアルコールがこぼれることなく便利なはず♪
そういうわけで…
完成~!ヽ(^∀^)ノ
こういうレアなストーブはなかなか手にできないので、
こういう作業は気を遣う反面、結構楽しかったです。
(*^人^*)
あと、ニップルのネジピッチは一般的な0.75でしたでしょうか?
アマゾンでK58というバーナーでニップルが0.55ピッチを選べる出品があります。
そのバーナーも0.75に変わりつつあるのでむかしのOptimusのネジピッチに困っているなら今のうち。
そのニップル用のニードルと思われる角が四角い芋虫もそのストアで扱っています。
恐らくインド製造でしょうね。
自分はニードルがおれたら抜き取ってピアノ線を埋め直してかしめてます。
孔は0.3ミリを越えると灯油の赤火厳しく、0.25未満だとガソリンの火力が不満なのでニードルがニップルを削らないようにその中間のサイズでそのとき手に入るものを探してます。