「なあこれがどうかしたん?」
先日チップを連れて病院に行った帰り道。
何気なく通った道の側溝で溝に元気に茂っているカタバミを目にし、
ふと足を止めてしまったのです。
実はこれは4年前に旅立った愛犬のジョイ君が、
生前元気な時によくクンクンしていたものなのです。
「夜の散歩と昼の散歩」より
あれから10年も経つのに、いまだ健在だったのか!
植木や鉢植えならともかくも、こんな道端の雑草がよくもまあ…
そう驚くと同時に嬉しくもなり、
つい足を止めじっと見つめてしまった次第。
実はこんな感じで、かつての愛犬とともに歩いた道々には、
それぞれの子たちの思い出の染み付いた景色があります。
また、それが時と共に育ちゆく木々などであり、
かつこうして成長した姿を目にできたのならば…
なんだかそれは、いまだあの子たちが元気に成長しているかのように感じられ、
本当に懐かしく、そして嬉しくなってしまうのです。
例えば、先日の日記の最後に載せたこの写真。
「全力散歩」より
この切り株の中から育ってきている小さな木々も、
じつは芽吹いたときから、私は愛犬たちとともに眺めていたのです。
だからこうして元気に育ってきているのを見ると、
当時まだ元気いっぱいで、よくこのコースを歩いていたポコや以蔵が、
まだまだ元気でここにいる気がし、とても嬉しくなるのです。
そんなわけで、
うちの家の近所には、このように、「ジョイの花」、「ポコ、以蔵の木」をはじめ、
「ランちゃんの道」、「ダイちゃんのブロック」、「ミニーのおトイレ」、「クマちゃんのどんぐり」
などなど…
個人的に名付けた名所(?)が多数あるのですよ。
だからたとえ一人で歩いていたとしても、
「あ、ここは〇〇の場所や…」
と、ついそう思ってしまうので、
ある意味、私は今までの子たちとずっと一緒に居られているのかな?
と、そうも思えるのです。
さて、チップちゃんそろそろ行こうか?
ん?においかいでるの?
「くんくんくん… 」
ジョイ君のにおいがするかな?