さて、前回のお話のように何かと病気がちでハラハラさせてくれたムクですが、
そういう心配をよそに、本人はいたって気楽でのんきに暮らしておりました。
これもひとえに、病状の割には、ひどい痛みに襲われるということがなかったからだと思います。
その点だけは本当にラッキーでした。
また散歩なども、積極的に出たがるということはないものの、
歩き出したらば、それなりにしっかり歩いてくれておりました。
↓の動画は15歳を過ぎた頃のものですが、
すでに失明していたぷーさんに合わせ、上手に歩いてくれておりました。
ですが、その翌年16歳ごろにはかなり足取りもかなりおぼつかなくなってきており、
少し歩いては、立ち止まり、そして立ち尽くすというような感じになってしまっておりました。
そして、その年の冬頃にはほとんど散歩に出ることがなくなり、
一日の大半を寝て過ごすようになっておりました。
Z~♪
またこのころから体重が落ち始め、おしりも小さくなってきたので、
やや小さめだったオムツがちょうどフィットしてきたので助かりました。
ですがそれは同時に、足腰の筋力が落ちてきたことを意味し、
すぐこけてしまったり、自力で起き上がるのが困難になり始めてきたのもこの頃でした。
だから、時にはもがいて自分の足を傷つけ流血することも。
(「ムク&ポコ合同誕生日」参照)
そしてそのように体力面だけでなく、精神面にも変化が見え始め、
しだいに表情から感情の起伏が見えなくなり、
年末年始頃になると、完全にボケの症状が出始めました。
ですのでこのように、後退することができずに隙間に突き刺さったままのムクの姿を、
日になんども目撃するのでした。
(「夢見るムームー (恍惚むく)」参照)
また同時に昼夜の逆転も始まったので、
深夜にエンドレスで徘徊を始めだしたのもこの頃からです。
それでも、まだ動き回る足取りはそれなりに力強く、
特に痛みを訴えるでもないので、本人的には苦痛はないのだろうと思えたため、
「こちらが我慢すればそれでいいか…」
と、眠い目をこすりながら頑張っておりました。
でもやっぱ、気持ちよさげに昼間に眠り続ける姿を見ると、
今起きて、夜寝んか~!
と言いたくはなりましたね。
(=^^=)ゞ
さて、こんな感じでやはり老いを感じさせるようになったムクですが、
食欲は全く衰えるということがなく、毎日毎回出された分はしっかり平らげてくれていたので、
「食欲があるうちは大丈夫!」
と安心していたのでした。
ほんとうに、うちに来てからというもの、
検査のため絶食にした以外は、食事を食べなかったという日はなかったように思います。
「おいしい♪おいしい♪」
実際あの日の朝もいつものようにきちんと朝ご飯を食べたのですよ。
確かに、いつもよりは少し食べる量が少ないなとは思いましたが、
それでもしっかりとした食欲で食べていたのですよ。
そしてお昼にも、しっかりと自分の足で立ち、
いつものようにいきなりダッシュをかましながら、徘徊していたんですよ。
だからその日の夕方も、当然いつもと同じだと思っていたから…
ご飯の用意を目にしてテンションが上がり、騒ぎだすほかの子たち。
そして、カドラーに倒れこみ寝入ってしまうムク。
本当に、いつもの夕飯前の光景。
ただ一つ違っていたのは、ムクがそのまま起き上がってこなかったってことだけ。
いや、
本当は起き上がってきていたのかもしれない。
ただ、うっかり体を置いて魂だけ抜き出て起き上がってしまったのかも。
そう思えるほどに、騒がしい中にも静かで穏やかな最期でした。
ところで、前々回、ムクが我が家に来た当時、
ほかの子に対して意地悪をしたのでみんなから嫌われてしまったと書きましたが、
その原因はおそらく昔飼われていたおうちの状況にあるのではないかと思います。
そこでの最初の一頭がムクであったのですが、
その後新しい子犬が来たり生まれたりするたびに、自分(ムク)の扱いが軽んじられるようになり、
それゆえほかの子に対して嫌がらせの行動をとるようになったのだと思われます。
(これは、先方とのやり取りなどからそう推測されます。)
ですので、もし最初からうちにやってきていたならそういう性格にはならなかったのに、
きっと、気のいい愉快なやつで、みんなに愛される爺さんドッグになっていたのに、
と、家族でそういう話をしたりしました。
そんなこともあってか、奥さんは時折こういうことを口にしていたのです。
「ムク、かわいそう…」
それは半分そうかもしれませんが、半分そうではないと持っております。
だって、うちの子になって以来ムクはいつも奥さんにべったりで、
時にはほぼ独占するほどの甘えたっぷり。
それほどたくさんの愛情をももらえたムクがかわいそうなはずがない!
そして最後も、苦しむことなく、家族全員揃った場所で、皆に見送られて。
だから、ムクはうちに来て幸せであったと、
心からそう思います。
お休み。ムク。
そういう心配をよそに、本人はいたって気楽でのんきに暮らしておりました。
これもひとえに、病状の割には、ひどい痛みに襲われるということがなかったからだと思います。
その点だけは本当にラッキーでした。
また散歩なども、積極的に出たがるということはないものの、
歩き出したらば、それなりにしっかり歩いてくれておりました。
↓の動画は15歳を過ぎた頃のものですが、
すでに失明していたぷーさんに合わせ、上手に歩いてくれておりました。
ですが、その翌年16歳ごろにはかなり足取りもかなりおぼつかなくなってきており、
少し歩いては、立ち止まり、そして立ち尽くすというような感じになってしまっておりました。
そして、その年の冬頃にはほとんど散歩に出ることがなくなり、
一日の大半を寝て過ごすようになっておりました。
Z~♪
またこのころから体重が落ち始め、おしりも小さくなってきたので、
やや小さめだったオムツがちょうどフィットしてきたので助かりました。
ですがそれは同時に、足腰の筋力が落ちてきたことを意味し、
すぐこけてしまったり、自力で起き上がるのが困難になり始めてきたのもこの頃でした。
だから、時にはもがいて自分の足を傷つけ流血することも。
(「ムク&ポコ合同誕生日」参照)
そしてそのように体力面だけでなく、精神面にも変化が見え始め、
しだいに表情から感情の起伏が見えなくなり、
年末年始頃になると、完全にボケの症状が出始めました。
ですのでこのように、後退することができずに隙間に突き刺さったままのムクの姿を、
日になんども目撃するのでした。
(「夢見るムームー (恍惚むく)」参照)
また同時に昼夜の逆転も始まったので、
深夜にエンドレスで徘徊を始めだしたのもこの頃からです。
それでも、まだ動き回る足取りはそれなりに力強く、
特に痛みを訴えるでもないので、本人的には苦痛はないのだろうと思えたため、
「こちらが我慢すればそれでいいか…」
と、眠い目をこすりながら頑張っておりました。
でもやっぱ、気持ちよさげに昼間に眠り続ける姿を見ると、
今起きて、夜寝んか~!
と言いたくはなりましたね。
(=^^=)ゞ
さて、こんな感じでやはり老いを感じさせるようになったムクですが、
食欲は全く衰えるということがなく、毎日毎回出された分はしっかり平らげてくれていたので、
「食欲があるうちは大丈夫!」
と安心していたのでした。
ほんとうに、うちに来てからというもの、
検査のため絶食にした以外は、食事を食べなかったという日はなかったように思います。
「おいしい♪おいしい♪」
実際あの日の朝もいつものようにきちんと朝ご飯を食べたのですよ。
確かに、いつもよりは少し食べる量が少ないなとは思いましたが、
それでもしっかりとした食欲で食べていたのですよ。
そしてお昼にも、しっかりと自分の足で立ち、
いつものようにいきなりダッシュをかましながら、徘徊していたんですよ。
だからその日の夕方も、当然いつもと同じだと思っていたから…
ご飯の用意を目にしてテンションが上がり、騒ぎだすほかの子たち。
そして、カドラーに倒れこみ寝入ってしまうムク。
本当に、いつもの夕飯前の光景。
ただ一つ違っていたのは、ムクがそのまま起き上がってこなかったってことだけ。
いや、
本当は起き上がってきていたのかもしれない。
ただ、うっかり体を置いて魂だけ抜き出て起き上がってしまったのかも。
そう思えるほどに、騒がしい中にも静かで穏やかな最期でした。
ところで、前々回、ムクが我が家に来た当時、
ほかの子に対して意地悪をしたのでみんなから嫌われてしまったと書きましたが、
その原因はおそらく昔飼われていたおうちの状況にあるのではないかと思います。
そこでの最初の一頭がムクであったのですが、
その後新しい子犬が来たり生まれたりするたびに、自分(ムク)の扱いが軽んじられるようになり、
それゆえほかの子に対して嫌がらせの行動をとるようになったのだと思われます。
(これは、先方とのやり取りなどからそう推測されます。)
ですので、もし最初からうちにやってきていたならそういう性格にはならなかったのに、
きっと、気のいい愉快なやつで、みんなに愛される爺さんドッグになっていたのに、
と、家族でそういう話をしたりしました。
そんなこともあってか、奥さんは時折こういうことを口にしていたのです。
「ムク、かわいそう…」
それは半分そうかもしれませんが、半分そうではないと持っております。
だって、うちの子になって以来ムクはいつも奥さんにべったりで、
時にはほぼ独占するほどの甘えたっぷり。
それほどたくさんの愛情をももらえたムクがかわいそうなはずがない!
そして最後も、苦しむことなく、家族全員揃った場所で、皆に見送られて。
だから、ムクはうちに来て幸せであったと、
心からそう思います。
お休み。ムク。