作:井上ひさし
演出:鵜山仁
出演:高橋和也 千葉哲也 加納幸和 鍛治直人 西川大貴 朴勝哲 石橋徹郎 霧矢大夢
あらすじ
昭和二十年 旧満州国 大連市
取り残された劇作家たちに課せられた使命は
通訳将校歓迎会の台本作り
しくじればシベリア送りの状況下
時間も食事も何もかもが足りない中で
生み出されたのは起死回生の逆転劇
いつも何かに気づかせてかせてくれるこまつ座の舞台。
打ちひしがれた作曲家の一彦に、劇作家塩見が語りかける言葉がしみました。
「生きていればいろいろとつらいことがおきる。いや、つらいことの連続が人生だともいえる。だが、人はそれぞれ自分の仕事を通して一つ一つそのつらいことを乗り越えて本物の人間に近づいていくんだよ。一緒にいい仕事をしよう。」
今回舞台の塩見は高橋和也さん。2000年の初演で一彦を演じています。その時の塩見は今は亡き辻萬長さんでした。
なんだか辻さんが降りてきたような、深い言葉でした。