pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

カウントダウン

2006-03-16 21:51:09 | 

      年度替りまであと半月・・・

奉公人の大晦日、3月31日が目前に迫っています。最近、一年たつのがめちゃくちゃ速いです。先の先まで観劇予定入れちゃってるせいもありますが、それにしても、子供の頃の一年と、最近の一年では長さが全然違う。私の感覚では、4月新学期が始まるとすぐ夏休み、夏休みが終わるとすぐお正月が来てあっという間にまた4月になる・・という3期制になっちゃっていますこの調子で人生終わっちゃうのかなー・・・命短し、がんばれ乙女

知人のお嬢さんが、みごと志望大学に合格!との嬉しい知らせを受け、輝く未来の分量が多くてうらやましいなーと、心底思う私です。幸多かれと祈る


あかね空

2006-03-15 22:49:06 | 私の本棚

内野聖陽さんの新作映画が、どうも山本一力さんの「あかね空」らしい・・という噂を聞き、原作を買ってみました。

私は、時代劇はあまり得意ではなく、どっちかというと聖陽かぶれ、もとい、西洋かぶれなので、人情物の小説は、半村良さんくらいまでが限界でした。告白します。藤沢周平「蝉しぐれ」も「秘太刀・馬の骨」も、原作は途中で挫折しました。ごめんなさい!

しかし、「あかね空」は面白い!どんどんページが進む。登場人物ひとりひとりが、一日を懸命に誠実に生きている。優しくて強いなんだかとても優しい気持ちになり、今夜は私も京風豆腐を買って、夕飯に一品増やしてみました内野さんには、噂のとおり豆腐「京や」の永吉さんを演じてほしいです


亡国のイージス

2006-03-14 21:22:44 | 映画/DVD

        ちょっと懲りすぎ

前から気になっていた「亡国のイージス」のDVDを観ました。ぶったるんだ日本にカツを入れようと憂国の論文を書いた若者の死から始まったらしい(?)某国革命家によるイージス艦の乗っ取り、正義感あふれる伍長の活躍。そして彼が日本の未来を救う。。。。

なんでこの映画を観たかったかというと、正直に白状します。蜷川さんのKITCHENで一目ぼれした勝地涼くんが出ているからですなんでコソコソするかというと、彼はうちの長女と同い年だからです童顔ながら、名前のとおりの涼しい目元にやられました。この「涼しい目元」というのに私はめっぽう弱い。「涼しい目元」というのは、決してドングリであってはならないのです「涼しくて切れ長」・・・これです。(きっぱり)勝地くん演じるところの如月は、特殊工作員。心に母の死にまつわる大きな傷をかかえています。涼しくて切れ長で心に傷があって孤独ときたら、もう正気ではいられません・・・・って、いいかげんにします。ごめんなさい

しかし、この作品って、原作はアニメかなんかだったんでしょうか?いろいろと分からないところが多い。なんか、あんたたちストーリー知ってんでしょ?といった感じの説明不足な展開が多かったです。あの謎の女の子は誰?佐藤浩市さんの使い方もイマイチ分かりにくかったし、せっかくの谷原章介さんや吉田栄作さんも生きてなかった気がする。寺尾聡さんが、なんで中井さん扮するテロリストにあやつられたのかも???面白かったのは、原田芳雄さんの総理と、真木蔵人くんの米軍パイロットかな。まあ、男の子たちはこういうの好きなんでしょうね。・・・・ってことで、中途半端な気持ちになった私は、生勝地くんを観ようと決意し、ついに超プラチナチケット、「父帰る/屋上の狂人at シアター・トラム」をGETしてしまいましたあ一念、岩をも通す

 


Enpty bench

2006-03-13 22:51:32 | 私の好きなもの

久しぶりに有明に行きました。ここにいると、すごく不思議な気持ちになります。

亡くなった父は、いろんなところへ連れて行ってくれました。よく印象に残っているのは、晴海の国際見本市や空港です。晴海の展示場では、自動車ショーや発明見本市など、楽しくて未来を想像させてくれるものがいっぱいでした。各メーカーで結構素敵なおみやげをもらえるのも楽しみでした。お菓子の見本市なんかもあったなー

ここ、有明に来たのはそんなに昔のことではありません。新し物好きな父が孫たちに新しい東京の名所を見せたいと連れて来てくれました。さんざん歩いてちょっとひと休み・・・と、このベンチに腰掛け、写真をとりました。母の持ってきたお茶とお菓子を食べ、子どもたちは大はしゃぎでこの芝生の上を走ったり、ビッグサイトの大通りで競争したり・・クレープ屋さんの車が止まっていて、子どもたちが食べたがるのを見て、「今お菓子たべたばっかりだから×!」とダメ出ししていると、「いいよ、めったに来ないんだから。」と、優しく言ってくれた父。子どもたちは、そんなおじいちゃんが大好きでした。

小さかった子どもたちは私の身長をはるかに越し、父はすでにこの世の人ではありません。この周辺も、ホテルや病院やpanasonicやTOCの大きな建物がたち、随分変わってきました。それでもベンチはずっとそこにある。「おーい、あんまり遠くへいくなよー」という父の声が聞こえてくるような、子どもたちが幼児の姿のまま「おかあさーん!」と走ってくるような、そんな感覚にとらわれ、また少し泣きました。だめですね。今年はもう父の三回忌なのに。


翼をください

2006-03-12 19:53:00 | 観劇/コンサート

   ナルニャア国伝説の王アスラン・ド・チャメンホフⅠ世

今日は久しぶりに一歩も家から出ず、のんびりさせてもらいました。録画しておいた「時効警察」と「風のハルカ」を観たあと、なんか面白そうなのないかな・・と、昔のビデオを探したら、NHKドラマ「翼をください」が出てきました。優秀な県立高校と200mしか離れていない、落ちこぼれと言われる私立高校。そこの子たちが、偏見や絶望と闘いながら、文化祭で自分たちの主張をするという物語です。だいぶ前ですが青年劇場で舞台にもなり、観にいきました。大根くらいしかとりえのない町の文化センターなのに、ジェームズ三木さんがカーテンコールに現れてびっくりでした。(ちょうど「仮面夫婦」で騒がれてた頃のような)

私の母校は、そう優秀でもないけれど落ちこぼれでもない、のびのびした公立高校でしたので、「学校どこですか?」と聞かれても抵抗はなかったけれど、その言葉で傷つく子どもたちがいる。自分の学校にプライドを持ちたいのに、心無い世間がそれを阻むことの残酷さ。今でも学校選びの時に、「あんな高校絶対ダメよ。」などと言うお母様たちって、必ずいます。でもさ、そこで夢に向かって頑張ってる子たちだっているんだよ。「お願いだからそういう事言わないでよ」と、ママたちのお茶会でキレたこともありましたっけ

ドラマの方は、主演は堤真一さんだとずーーーっと思い込んでいたら、なんと江口洋介さんでした。若いよ~高校生の役だもの。父は橋爪さんで、これもお若い!母は賠償美津子さん。この方変わらず素敵です高校生たちの味方をしてくれる先生は鶴太郎さんです。番組前のインタビューで、「教師の使う言葉は自分とは全く違うので、自然にそういう言葉が出てくるように、人格を磨こうと頑張った」とおっしゃっていました。この方、昔は濃すぎて好感もてなかったのですが、ボクシングはじめたあたりから、随分変わってきました。人は、大人になってからでも変わっていけるのね。


鬼よりこわい年度末

2006-03-11 23:31:42 | 
      疲れたにゃーーーん

今日は土曜日だというのに仕事でした。年度末、私の職場はギンギンに忙しいのです(どこでもそうかも・・)特に今日は正念場とも言える大事な日。私はいつもより1時間早起きして朝シャンし、勝負服を着て(何の勝負だ)花粉症の薬を飲み、鼻シュッシュをしてマスクをし、いざ出勤!おっと・・目薬目薬。颯爽とチャリをこぎだし、職場へ。「春だなー霞もかかってるし・・ん!?」その時私の顔には、ザーーっと縦線が。「め・・・メガネかけてくるの忘れた!!」中3でメガネっ子になって以来、そんなことは初めてです。かすみかかってるわけだわねー目薬した時にメガネはずしたままだった!

裸眼で仕事したのは初めてで、涙は出るわ、見えないのに無理やり見ようとして人相悪くなるわ、大変な一日でした。そのせいか、いつもの十倍疲れたにゃーーーーーーん。明日は一日寝てようっと・・

 


最後の春休み

2006-03-10 23:29:02 | 私の好きなもの

次女の高校は、今日が卒業式部活の先輩を見送るんだと、今朝はめずらしく早起きをして出かけました。卒業式と言えば、長女は中学の卒業式の後、友達に制服のボタンを全部取られ、嬉し涙と別れの涙でぐちゃぐちゃになっていました。その晩、寝る頃になって、入学する高校の登校日(翌日!)に中学の制服を着ていくことを突然思い出し、「ぎゃーおかーさん、どうしよう制服にボタンがついてない」と大騒ぎしたことを思い出します。

ユーミンの「最後の春休み」にも、もう誰もいない教室に、忘れ物を取りに行き、好きだった男の子の机にそっと座って机の中をみたら、埃にまみれた紺のボタンがひとつ・・・という詞がありましたね。金のボタンじゃないとこがユーミンですどこかでバッタリ会っても、もう制服じゃない・・せつないねー新しい世界に旅立つ人たちみんなに、明るい未来が拓けていますように


ミス・ドーナツ

2006-03-09 23:00:18 | 私の好きなもの

              自称・看板娘 作

娘は社会勉強と将来の職業選択の参考のためにとか言って、本当は食い気と物欲のためにドーナツ屋でバイトしています。これは、春の新商品の看板です。100均に行って材料かき集めて徹夜で作っている姿を見ると、なんだか昔の自分をみているようだ・・運動会の入場門とかさ、もちつきの看板とかさ、妙にこういうの作るのに燃え上るタチだったんですよー娘の小学校の担任が某文化センターの大ホールを自腹で借り切ってクラスのコンサートやったときには、舞台に掲げる10mの看板もつくったな

バイトなのにこんなの作らせてくれるんだーといいつつ、アドバイスしたくなる自分をぐっと抑えた春でした。食べてね。クリスピースティック。今ならお弁当箱もらえますから


ナルニア国物語

2006-03-08 17:38:51 | 映画/DVD

          私のイメージはこんな感じ

ナルニア国物語第1章/「ライオンと魔女」をみてきました。小学生の頃、夢中になって読んだ本でした。今でも学校図書館などには必ずあるんじゃないかな。今までは「ハリポタ」や「指輪」のように派手に扱われていなかったので目立たなかったけれど。

女の子が古い洋服ダンスの中に入ると、その奥に雪に閉ざされた不思議な世界、ナルニア国が・・というところが本当にわくわくします。小さい頃、うちのタンスじゃそんなことはないとわかっていても、何度かトライした記憶があります。

映画は、素晴らしかったです。雪に閉ざされた白い森も、その中に何故かぽつんと立っている街燈も、はるか昔のイメージのままでした。今ではカラーの挿絵がはいっているものも出ているようですが、私が学校からかりて読んだ頃は線画のような小さな挿絵だけだったので、ほとんど頭の中で想像をふくらませるしかなかったのですが、それがこうやって映像化されたときにぴたりとはまるというのは驚きです。ただ、戦いの部分はあんまり憶えていないな魔女とライオンの対決も、生々しいところよりも、ライオンがキリストのようだと感じたことがずっと残っていました。そして魔女にさからうと石にされてしまう、というところが怖かった

王ライオン・アスランの声は、スター・ウォーズやレ・ミゼに出演したリーアム・ニースンでした。重厚な声がぴったり。狐はなんと英国きっての美形(だと、私は思う)ルパート・エヴェレット。お願い、狐にされてる王子ってことにして、次回作で出演してくだされ!白い魔女は、終わるまでずーーーっと。「エリザベス」や「ロード・オブ・ザ・リング」に出ていたケイト・ブランシェットだと思い込んでました。そっくりじゃないですか?でも、キアヌ・リーブス主演「コンスタンティン」で大天使ガブリエルを演じた女優さんと聞いて、あーそっかーと思ったのでした。この人強い目力も腕力も。戦闘シーンでも全然ブレない。すごいです。

聞くところによると、この作品は何度か映画化の話があったものの、壮大すぎて見送られてきたそうです。現代アメリカ舞台で、有名俳優使わないと無理とか。でも、超有名組は声の出演だけ、舞台は原作どおりのイギリスの片田舎で、これだけ素敵な作品になったのは、やはり物語の力だと思います。ロード・オブ・・やハリポタは、ちょっと食傷気味ですが、この作品は続編がでても全部観るように思います。子役の4人もとてもいい。おいしいお菓子に心が揺れて悪にはまりそうになる次男エドは、先日訃報のあったジャック・ワイルドを彷彿とさせました。目が、素晴らしい。長女と長男、次女と次男が似ているのもなんかリアル。

終わって劇場を出るとき、後ろの老婦人2人組が、「だから、兄弟は仲良くしてなくっちゃいけないっていうことよね。」「兄弟も4人いると、一人くらいはああいう変な子が出ちゃうのよねー」と、しみじみ話しているのが聞こえちゃいました。みなそれぞれに、それぞれな感じ方があっていいのだろう。みんな違ってみんないい。


夜王

2006-03-07 23:49:16 | 私の好きなもの

これはニャ王

テレビで、ホストのドキュメンタリー番組がありました。ドラマ「夜王」にもなぜか魅かれるものがあり(私は聖也派)思わず見てしまいました。若くして何百万も稼ぐ20代の美少年たち。でも、ブランデーのイッキ飲みとか、おねだりロマネ・コンティー250万とか、どこかおかしいよ。

知的障害の家族を持ったホストが、血を吐いたり気管支喘息に苦しんだりしながらも、福祉作業所を作るために無茶な飲酒を繰り返す。というのもありました。無茶ったって、死にたくてやってるみたいに無茶苦茶な飲み方。煽るヘルプたち。

でもね、そんなことやらなくたって他にやり方があるんじゃないかな、と私は思う。せっかく純粋な心と高い志をもっているんだから。あれじゃ、作業所見る前に死んでしまう。時間はかかっても、ほかにもっといい方法があるはず。誰か教えてあげなよと。に向かって叫ぶ私でした。ホストクラブには一生縁がないかも。(お金もないしな)素敵な男の子には舞台で会えるしね


夜の集会

2006-03-07 22:05:47 | 

仕事帰りに公園の脇を通りかかると、猫が集会を開いていました。(もっといっぱいいたんですけど、人の気配でササッと退散してしまい、3匹しか映ってません。。)写真奥のベンチにすわってる猫が、一段高いところからみんなにこんこんとお説教しているふうでした。 四季のキャッツみたい。この段差も舞台っぽくないですか?

チャメは今のところ完全室内猫状態ですが、毎日ベランダからお外をながめています。友達がほしいのかな・・しかし、蔓延しているという猫エイズや白血病もこわいし・・と、迷う日々です。

時は春。の季節も来るしなーなんだか妙な声で鳴いてる時もあり・・かわいそうだけど、手術しないとね。

 

 

 


花粉にやられた・・・・

2006-03-06 23:29:57 | 観劇/コンサート
いつもなら1月中旬くらいから気をつけるのに、「今年はへいきかも。」と、たかをくくっていた花粉症。ついに本日、目のかゆみと鼻水とくしゃみの嵐に見舞われてしまいました。
しかあし、備えあれば憂いなし。昨シーズンに余分にもらっといた錠剤、目薬、点鼻薬に使い捨てマスクさえあればとりあえずなんとかなります。ヤクが切れたらまた優しい先生のところへ行くかな。。

先生といえば蜷川先生。(強引な展開
舞台の情報が次々と!いよいよアッキーが蜷川デビューですね!「エレンディラ」は廃校になった中学校の体育館で上演だそうです。近いし、うれしいな。チケとり頑張ろう!プリンシパル以外のキャストは不明ですが、高橋洋さんや大石継太さんや月川君希望

「あわれ彼女は娼婦」
作:ジョン・フォード 演出:蜷川幸雄
出演: 三上博史 深津絵里 他
7月6~30日・bunkamuraシアターコクーン

「エレンディラ」 2006年10月~
原作:ガルシア・マルケス 脚本:坂手洋二
音楽:マイケル・ナイマン 演出:蜷川幸雄
出演:美波、中川晃教、白石加代子

〒170-0001豊島区西巣鴨4-9-1 「にしすがも創造舎」(旧朝日中学校体育館)
都営三田線西巣鴨駅A2出口より徒歩1分
都電荒川線新庚申塚駅より徒歩3分

シアターオンアイス2006

2006-03-05 17:51:16 | 
チャメ緊張感なさすぎ

有明で開催の「シアターオンアイス2006」金メダリストご出場とあって、すごい盛り上がりがテレビの画面からも伝わってきます。本田君のプロデビューの日でもあったんですね。本田君。。活躍が騒がれた頃は、お母さんの作ってくれた衣装で、まだニキビがいっぱいの兄ちゃんでした。随分大人になって、びっくり。きっといろいろなプレッシャーがあったんだろうなあ・・プロの世界は、アマとはまた違った厳しさがあると思いますが、頑張ってほしいものです。

荒川静香さんも、インタビューの中で、私はアイスショーに魅かれます。試合はきゅうくつなところがあるので。。と話されていました。これからは、のびのびと自分のスケートを極めて欲しいです。
・・・しかし、その緊張感あふれるテレビの上で、のびのび昼寝してるチャメ太郎。うらやましいかも

アルジャーノンに花束を/博品館劇場D列上手

2006-03-04 20:56:35 | 観劇/コンサート
浦井健治くん、初主演

あまりにも有名な、ダニエル・キイスの小説を原作としたミュージカルです。すごく昔に映画で観た事がありました。知的障害をもつチャーリー・ゴードンという青年が、「かしこくなりたい」と望み、脳の手術を受け、天才になっていく。しかし、そのことによって彼は、今まで見えなかったいろいろなもの、悪意や、欺瞞、妬み、自分を捨てた両親の思惑・・が、見えてきて苦しみます。今までは、みんな自分より頭が良くて、微笑をくれた。優しくもしてくれた。でも、チャーリーの知能指数が上がるにつれ、みんなが離れていく。「かしこくなれば、幸せになれると思ったのに・・」そして、チャーリーと同じ脳手術を受けたねずみのアル・ジャーノンの過酷な運命・・

浦井君は、もう、チャーリーがのりうつったような熱演でした。知的障害を持つ人の動作や、言葉の運び方も、ずいぶん研究したことが伺えます。そして、「かしこくなりたい!」と願う強い気持ち、手術を受けてだんだん知能が上がっていく様子、ピークを越して再びもとの知能に戻っていく様・・自分が必死で得た知識が消えていく事を自覚する苦しみその変化の演じわけが、素晴らしかったです。登場の時のチャーリーはよれよれのトレーナーにカーペンターパンツ。次に黒のスラックスに変わり、トレーナーがYシャツにかわり、靴が革靴になり、上着をつけ、ベストを着る。衣装の変化が、彼の知能の変化を表します。

ダブルマリウス、戸井勝海さんと宮川浩さんは、彼に手術を施す博士、父親、パン工場の経営者や同僚を次から次へと演じていました。戸井さんはもちろんですが、宮川さんの最後のソロ、すごかったーチャーリーの運命を歌い上げる、魂をゆさぶる歌声でした。

テニスの王子様にでているという永山たかし君も、いい味出してました。終始メガネ君(彼も複数配役)でしたが、はじめに出てきた時は、「あれ?藤原たっちゃん出演だっけ?」というくらい感じがにてました。

そしてねずみのアル・ジャーノン。DDの森新吾君が、踊りでアルジャーノンを演じました。これがいい。「眠れない音」の時の森山さんも素晴らしかったけれど、森君の踊りも本当に心を打ちました。物言わぬ小動物の心の表現・・・愛猫チャメも、しぐさだけで感情を伝えるもんなー言葉がないから、余計に伝わることって、ありますよね。

予約通販限定で、今回公演のCDが発売されるそうです。ほぼ全曲網羅で2000円はお買い得かも。早速予約しようっと!パウロもアン・カレも公演中にCD発売してましたね。うれしいことです

宮川浩さんの日記に、浦井君のお写真が!仲の良いカンパニーですね。

http://www.yukki.jp/cgi-bin/dialy/cmfdiary.cgi

もりのひなまつり/小出保子さく 福音館書店

2006-03-03 20:52:35 | 私の本棚
今日は楽しいひなまつり。

ひなまつり前夜。のねずみ子ども会から、おひなさまに「もりのひなまつりにきてください。」というお手紙が来ます。こころよく応じるおひなさま。(3人官女も5人囃子もみんな。)おひなさまたちも、のねずみの子どもたちも、歌って踊って、とても楽しい一夜を過ごします。・・ところが!!野原で遊び過ぎたおひなさまたち。着物は泥だらけ、髪はぐちゃぐちゃ・・どど・どうしよう!


そこで登場するのが、ねずみばあちゃんです。まかしときなさい!と腕まくりして、おひなさまの着物をつくろい、髪をきれいに整え、なにごともなかったように箱におさめます。翌日。その家の女の子たちが木箱を開けた時には、いつもと変わらぬおひなさまがそこに。

我が家のおひなさまは、ふっくらした木目込み人形です。娘が生まれて最初の春に、切れ長の目元、ふっくらとした頬に一目ぼれして購入しました。箱から出す時には、「ひっさしぶりー」と、深呼吸しているように見えます。片付ける時には、思わず「また来年、お会いしましょうね。」と、丁寧に髪を整えて、柔らかい和紙で目隠しをして箱に納めます。

おひなさまをネタにした怪談話は、夜中に人形が動いたり笑ったりするというようなのが多いのですが、この「もりのひなまつり」では、おひなさまが事もあろうに野原に遊びにいっちゃうというところがツボです。「どうしよう、明日はひなまつりなのに、こんなに汚れちゃって・・」と、オロオロしちゃうおひなさまたち。あと先考えずに遊んじゃったのよねーあるよあるよ、そういうこと。
その窮地をさっと救ってくれるねずみばあちゃんが、本当に頼もしい。このような肝っ玉ばあちゃんに、私もなりたいです