CASA(カサ)
スペインの友人の実家は、先祖代々受け継がれてきたお屋敷で
Gironaの歴史建造物ポスターに使われています。
彼女の家は、こちらの通りと向こう側の通りの両方が使えるくらいの邸宅で
中庭に噴水があって、それを挟んで半分の建物はおじいちゃまの居住区。
重厚な造りで、とても静かで、ゲストルームもとても広くて
遊びに行くといつもお母様が美味しい料理を作ってくれる。
そのお屋敷を久しぶりに訪ねてみたら、
噴水のある庭から向こう側、つまりおじいちゃまの居住区を売り払っていたのです。
おじいちゃまが亡くなり、彼女の5人いる兄弟もそれぞれ独立し、
今はご両親だけになって、こんな大きな屋敷は要らないということになったそうです。
それにしてもまだ大きい。
その家には、1800年代の書物や写真、映画の中でしか見たことのないような
小道具がたくさん残されています。
絵画もたくさんあって、聞けば中にはとても高価な絵も含まれています。
お母様はその高価な絵が気に入らないからといって、立派な額縁だけを残し、
絵の代わりに鏡をはめ込んで廊下に飾るような人。
だから、どんなに立派で大きくて高価なものであったとしても
必要ないものは平気で手放すような、私にとっては理想の人なんです。
お母様の言葉が鮮明に残っています。
「子供達が独立して夫婦二人になって、家が広く感じて寂しいでしょって言われるけれど
そんなこと思ったこともないわ。だって、私の人生はまだまだ続くんですもの。
楽しいことがいっぱいあるはずよ」
彼女の家のゲストルームは3階にあって、広いバルコニーが付いています。
夫と二人、夜中に出て星空を眺めていると
ものすごい大きな鳥の群れが夜空いっぱいに広がってバサバサと飛んで行きました。
夢でも見てるような、幻想的な夜で、あれから3年くらい経つけれど
お母様の言葉と、あの夜景は忘れられないのです(ミ)
スペインの歴史ある邸宅から眺める夜空・・・星と鳥の数だけクリックよろしくね。
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何年何十年経っても同じものがそこにある・・
そんな感じがして素敵やなーって思う。
日本の建物や家もそんな風だったら良かったのに。
すぐに壊れるし壊すし(汗)
読んでいるだけで映画の世界に誘われるようで、ウットリしてしまいました。
住んでいる方のきっぱりとした価値観や、子供たちが独立した後の人生にたくさんの希望を持って生きる姿勢などが、また印象的です。
本当に素敵なことです。
日本は「木」の文化だから、火事に弱いし、地震は多いしでなかなか残らないのですよねぇ。
軒並み「築何百年」っていうのは、本当にうらやましいです。
今はロンドンに住んでいるので、前回は私達がスペインに行くというので、実家に帰ってきてくれたんです。
お母さんが本当に素敵な人で、私もああいう女性になりたいって思います。何もかもが「余裕」なんですよね♪
LOTOが当ったら(笑)、南仏にスペイン風の家を作るのが夢。
でも、もう使わなくなった物も『これ、高かったのよのねぇ…』って、なかなか捨てられない貧乏性の私には、きっと神様は微笑んでくれないんだろうなぁ。
今はご夫婦だけになってしまったこのお屋敷も、数年後の夏休みやクリスマスには沢山お孫さんが集まって、賑やかな時を過ごされるのでしょうね。
私もタヌ子さん同様、なかなかモノを捨てられない性質ですが
時々狂ったように捨てて、あとで「しまった~」と後悔することしばしば。
今は私の友人と下の弟君以外、全員子供がいて、孫は5人いますね。
私達が遊びに行った時も総勢13人で出迎えてくれて楽しかったです。
タヌ子さんが仰るとおり、季節毎に賑やかな家になっているのだと思います。
ミブーさんが見せてくださった写真もまるでポスターか絵葉書のような構図で素敵です。この写真は、旦那様と鳥の群れを仰いだバルコニーから撮られたものかしら?
私もスペイン風の家(南欧風ではなくスペイン風)の家に住むのが夢。パティオにはもちろんオレンジの木です。このお宅にはどんな植物が植わっているのでしょう。
家はそこに住む家族と供に成長していくのでしょうか。
訪れる度にずっしりと落ち着きを増しています。
パティオにオレンジの木、いいですねー。
ここは蔦が見事でしたよ。他にも色んな植物が植わっていましたが、長いすに座るとすぐ居眠りしちゃってちゃんと見てないのですね。