地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

2008-10-04 13:15:32 | スペイン語

Coche(コチェ)

 この夏、突然やってきて猛威を振るったゲリラ豪雨。ニュースを見ていて、ふと思い出したのがスペインのダリ美術館だ。車の中に豪雨・・・という非現実的な光景は、美術館の中庭で起きる。コイン差し込み口のついた小さなボックスが横にあり、何だろう?と思って1ユーロを入れると・・・いきなりゲリラ豪雨が発生!

 車内にはアイビーの葉に囲まれた奇妙なマネキン人形が3体、ずぶ濡れだ。美術館に来ていた子供たちだけでなく、大人も何だ何だと集まって驚くやら喜ぶやら。時間で止まった豪雨を再現させようと、誰かがまた1ユーロを投入。再び豪雨発生で、ひとしきり盛り上がった。以来スペインといえば、この車である。

 サルバドール・ダリは20世紀のシュルレアリズムを代表する画家。絵画だけでなく、ピンとした口髭姿での奇行も有名である。美術館はバルセロナから特急で1時間半、北カタローニャ地方にあるダリの生まれ故郷フィゲラスという小さな街にある。市民戦争の爆撃を受けた劇場を買い取り、サロンの天井画を手がけるなどして70歳の時に完成した。

 建物は上部に沢山の大きな卵が並ぶ奇抜なデザイン。ミュージアムショップも充実、ダリがデザインした宝石を展示した施設が隣接している。ピカソやミロの美術館、ガウディの建築が観光の目玉であるバルセロナにプラスすると、旅が更に面白くなること請け合いだ。

 ところで子供が大好きなチュッパチャプスとダリの関係を皆さんはご存知だろうか。バルセロナ発祥の棒付きキャンディーを世界展開させるためにダリにロゴを依頼、頼まれたその場でナプキンにデザイン画を書いたものが原型だそう。日本のコンビニやスーパーの棚にダリのデザイン・・お菓子売り場を通るのが楽しみになった。(さ)

 参考 『絵画のみかた』 視覚デザイン研究所 ・ ウィキペディア

いつもありがとう!Gracias(グラシアス)!  ダリの描いた時計溶け出して時間がわからなくなる前に他の地域、エジプトイランギリシャイタリアの車も読んでみてね。クリックはダリが描いたアリの数だけよろしくお願いします!人気blogランキングへ

 

 



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16 コメント

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Unknown (メギー)
2008-10-05 11:41:12
こんばんは!

何年か前に、フィラデルフィアの美術館で、大々的なダリの作品展が行われて、そのときのエントランスに上がるまでの石段のデザインが話題になったのですよ!!あの直後に出かけて見そびれたのです!
作品自体には、あまり関心を持ったことがありませんでしたが、今日のさらささんのエントリーで、大変興味が湧きました。

ところで、彼のイメージで、水着か何かがデザインされたことがありましたか?

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チュッパチャプス (yuu)
2008-10-05 17:40:23
えっ、例の棒付きキャンディーって
バルセロナが発祥だったんですか?
知らなかった~~(@@)
あれ、すんごく美味しいですよね…
って、車の話より飴の話に夢中になっちゃいました(笑)
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メギーさん (さらさ)
2008-10-06 11:27:04
アメリカの美術館も充実したコレクションがありますし、いろいろな企画展がありそうですね。昔、NYを旅行したときは MOMAやグッゲンハイム美術館を楽しんだものです。フィラデルフィアでダリの作品展もやったのですね~。
個人的にはダリの作品が好きというわけではないのですが、芸術の様々な可能性を見せてくれるという意味で興味のある人物です。そしてこの美術館は単純に楽しめる部分もありました。

さて、水着の件。ウィキペディアには口髭をピンと立てて目を大きく見開いたダリの顔時代がアートとして話題になり、スペインのシンクロナイズドスイミングチームのユニフォームにその写真をプリントしたものが採用されたと記載されていました。考えただけでもインパクト強烈な水着ですね(笑)
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yuuさん (さらさ)
2008-10-06 11:31:31
あのチュッパチャプスがバルセロナ発祥って意外に知られていないですよね。更にロゴのデザインがダリだなんて!私も今回、記事を書くのにあれこれ調べていて初めて知りました。
以前、トリビアで取り上げられたことがあるらしく、友人に早速話したら「知っているよ」と言われてしまったんですよ(笑)
私も棒付きキャンディー、大好きです。食べたくなってきました!
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生まれた国の風土は (がんさん@大和の国)
2008-10-06 12:56:45
その後の人生に大きく関係すると思うのですが、スペインは情熱的な人が多いですよね。
彼らと同時代の詩人でロルカという人もいたのではなかったですかね…?
私が今覚えているスペイン語は「挨拶」と「数字」と「セルベッサ」と「アグア」と「プエド・フマール・アキ?」くらいかな…。
スペインはもう一度訪れてみたい国のひとつです。
きっと母もそうだと思いますが、年齢的にもう無理ですね…。
でも行けるうちに一度でも連れて行けて良かったと思います。
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Unknown (sue)
2008-10-06 18:41:04
こんばんは!
チュッパチャプスがバルセロナが発祥とは驚きです。
ちゅぱちゅぱしている人をよく映画でお見かけしますから当然アメリカかと思い込んでおりました(笑)
ダリ美術館の車の中なのゲリラ豪雨見てみた~い!
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がんさん (さらさ)
2008-10-06 20:24:42
確かに生まれ育った「お国柄」が生き方に与える影響は大きいですよね。スペイン=情熱=フラメンコのリズムや女性の衣装などが思い浮かびます。
さて、ロルカ。さすが、がんさんはよくご存知ですね。ダリとも親交がありました。内戦の折、38歳で銃殺された夭折の詩人ですね。(スペインは基本的に碧担当ですし、彼はジプシーの血を継いでいるということでやmitraが詳しそうです。)
スペイン語、よく覚えていらっしゃいますね!
ヨーロッパは、お母様にはやはり遠いかもしれませんね。でも海外に出なくても奈良・京都を中心に情緒溢れる日本を訪ねていらして、お母様は本当にお幸せだと思います!


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sueさん (さらさ)
2008-10-06 20:32:30
風邪の具合はいかがですか?(昨日、伺ったらそのような記事だったので、心配していました)

チュッパチャプス、アメリカっぽいといえばそうですよね。映画でね~(笑)。カラフルでポップな感じもそういう雰囲気ですよね。私もバルセロナと聞いて意外に思いました。しかもダリがロゴをデザインしたとなると、あらためてよく眺めなくては・・と思っています。
ダリ美術館、オススメですよ!
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今回も (オルサ)
2008-10-07 00:59:35
ヤラレタ!です。先ず、カテゴリがスペイン語だったので、aoiさんの記事だとばかり思って読んでいました。さらに、ダリとチュッパチャプスの関係。ダリがチュッパチャプスをくわえている写真、もしくは映像を見たことがあるような気がするのですが、それは単なる思い込みか?

このダリ美術館、いつか行ってみたいものだと、以前雑誌に載っていた写真を切り抜いてどこかにしまってあるはずです。外観もかなりユニークですが、中庭にまで、ユニークな作品が展示されているんですね。益々行きたくなりました。
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ダリですかぁ (yokocan21)
2008-10-07 04:53:00
このダリ美術館って、卵がだだだぁーーっと並んでいるあれですね。ダリの作品には、私、頭がついていかないのですけれど、彼の言動や行動は面白いなぁと思います。
そういえば、「ダリッシモ」という香水と石鹸を持っています。形がピンクのくちびるで、いかにもダリっぽいなぁと気に入ってます。香りも、甘すぎない甘さで使いやすいです。
今、イスタンブルのある美術館では「ダリ展」が開かれています。行く予定はしていなかったんですけど、こちらの記事を拝見してからは、行ってみたくなりました。
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