flor(フロール)
冬のポルトガルの街。散歩をしていて目にとまったのは「アズレージョ」。これは14世紀にイスラム圏から伝わって以来、街を彩ってきた装飾タイルのことである。アズレージョのアズール(azul)は青い、または青という意味。そしてアズレジャー(azulejar)で青色にする、彩色タイルを張るという意味があるそうだ。
タイルは建物の壁、店の看板や道路表示、教会やカフェ、レストラン、駅の内装、公園のベンチや噴水のある水場にまで・・街の至る所でで見ることができる。
アズレージョを眺めながら歩くのは楽しい。大きさ、形、色、デザインが様々、それぞれに趣向を凝らしている。それらの特徴は制作の時代を表しているということが調べてみてわかった。
16世紀後半は、フランダース地方(ベルギー西部、フランス北東部、オランダ南西部)のタペストリーの影響を受けて教会、修道院、貴族の邸宅などの壁面装飾に使われた。17世紀後半はオランダから伝えられた中国風の白地に青のモノクロタイルが主流になり、18世紀には病や災害から守ってくれる聖人や聖書を題材にとった絵画をタイルで描くことが好まれる。そして1755年のリスボン大地震のあとは多彩で華やかなタイルが人々の都市再興への想いを支え近代都市へ。そして現在に受け継がれているという。(金七紀男『ポルトガル史』より)
名もない職人達が長い年月をかけて作ってきた美しい文化。出会った全てのアズレージョは冬枯れの街に咲く花のようであった。(さ)
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冬のポルトガルの街。散歩をしていて目にとまったのは「アズレージョ」。これは14世紀にイスラム圏から伝わって以来、街を彩ってきた装飾タイルのことである。アズレージョのアズール(azul)は青い、または青という意味。そしてアズレジャー(azulejar)で青色にする、彩色タイルを張るという意味があるそうだ。
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アズレージョを眺めながら歩くのは楽しい。大きさ、形、色、デザインが様々、それぞれに趣向を凝らしている。それらの特徴は制作の時代を表しているということが調べてみてわかった。
16世紀後半は、フランダース地方(ベルギー西部、フランス北東部、オランダ南西部)のタペストリーの影響を受けて教会、修道院、貴族の邸宅などの壁面装飾に使われた。17世紀後半はオランダから伝えられた中国風の白地に青のモノクロタイルが主流になり、18世紀には病や災害から守ってくれる聖人や聖書を題材にとった絵画をタイルで描くことが好まれる。そして1755年のリスボン大地震のあとは多彩で華やかなタイルが人々の都市再興への想いを支え近代都市へ。そして現在に受け継がれているという。(金七紀男『ポルトガル史』より)
名もない職人達が長い年月をかけて作ってきた美しい文化。出会った全てのアズレージョは冬枯れの街に咲く花のようであった。(さ)
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ポルトガルにお友達がいらっしゃるんですね。機会があったら是非訪ねてみてください。食事も美味しいし、アズレージョを楽しんで、キッチンに飾るタイルでもお土産に!
私装飾タイルが好きで夢は、装飾タイルのキッチンなんですけれど新しいのは、すごい高くって夢で終わりそうです。ポルトガルのアズレージョは、テレビで見たことがあります。街のちょっとしたところに装飾タイルがほどこしてあってきれいだなーって思っていました。ポルトガルは、友達がいるのでいつかアズレージョを見に行ってみたいです。
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文化の伝播ということについて考えさせられますよね。当時の中国は今からは想像もつかないくらい国力も文化の力もあったのでしょう。中でも陶器の西側への影響としてはオランダのデルフトの青と白も思い出します。
そしてイベリア半島へのイスラームの影響も改めて面白いと思いました。特にスペインへの影響についてはaoiが「イスラミック・ブルー」というブログで取り上げています。お時間がある時にそちらへも遊びに行ってみてくださいね。地球散歩とはまた違った雰囲気ですよ。
p.s.「本」の記事にも先日書き込みさせていただきました。
そう、アズレージョの中でも青は心惹かれます。
日本の染め付けなどにも通じる雰囲気を持っているからでしょうか。旅の中で焼き方、作り方までコピーされるとは、さすがファナさんですね!私は本を買い込んできました。アズレージョの本は解説がポルトガル語ですが、時々写真を眺めています。
ギリシャ楽しんでいらしてくださいね。旅行記楽しみにしています!
ポルトガル旅行の楽しみの一つですね。食べ物(海鮮ですよ~)も美味しいし、街並みも独特の美しさだし、思っていた以上に良かったです。ポルトガル!
タイルを私も買ってきて鍋敷きにしていますよ。
キッチンが華やかになります!
冷たいタイルにあたたかさを感じるオルサさんの感覚、素敵です!
私も、ポルトガルでアズレージョに心奪われ、アズレージョ探しをしました。なつかしい、9年前。リスボンのミリタリーミュージアムの中庭とか、美しすぎるアズレージョの庭です。
焼き方、作り方までコピーしてきたほどほれ込みました。。。笑
どこかオリエンタルな旅愁をさそう青なんですよね。深い、哀しいほど美しい青。蒼い、、んですよね。
日本人の心に響きます。
また遊びに来ます*
時代によってデザインが違うというのは面白い!
タイルの歴史に見にポルトガルに行けたらいいな~。
ほんと、焼いたタイルはなんとなく温かみがありますよね。実家の母はスペインで買ったタイルを鍋しきにしているのですが、キッチンのアクセントになっていいな~と思います。何気に日本の家にもあいますよね♪