Pilot-Kの「前見て加速!」

自動車運転に関するアドバイス・感想等を書いていきます。※偶数日更新(原則)

「おもむろ」と「ゆっくり」のニュアンス

2019-09-12 12:59:43 | Weblog

←※投票よろしくお願いします!

「おもむろに」とは、
「唐突に」とか「にわかに」といった意味ではなく、
「ゆっくり」というのが本来の意味ですよね。
漢字で「徐に」と書くと、よく解ると思います。

そう。
「徐行」の「徐」ですね。

しかし、それは正しく理解していたとしても、
例えば
「彼はおもむろに立ち上がった」という文と、
「彼はゆっくり立ち上がった」という文とでは、
少しニュアンスが違って聞こえませんか。

そこには、単に「ゆっくり」というだけではなく、
「精神的に落ち着いて」という意味合いをも含んでいるようです。
「徐」を連ねて「徐々に」と書くと、もっと解りやすいでしょうか。

翻って、道路交通法第2条第1項第20号で、
「徐行」とは、
「車両等が直ちに停止することができるような速度で進行すること」と定義されています。
立法者が、これを「低速走行」と呼ばずに「徐行」と名づけた意図を汲み取るに、
ただ速度を落とせば良いのではなくて、
心を落ち着かせて、慎重に安全を確認しながら進むことも
運転者に求められているように思えます。

徐行が必要なのは、
道路の曲がり角や急勾配の下り坂や、歩行者の近くを通る時や、右左折する時などでした。
なぜ、そういった場所・場面で徐行が義務づけられているのか、
その本質的な理由を理解できれば、
ただ数字の面で「概ね時速10km以下」に減速すれば良いというものでないことも
自ずと分かりそうですね。

法規の知識を“暗記物”で終わらせず、運転の実践に活用するためにも、
こんなことも少し考えてみては如何でしょうか。


※当ブログは「人気ブログランキング」に参加しています。
(「自動車(運転技術)」,「自動車(全般)」,「資格受験」,「免許・スクール」の4カテゴリー)
ぜひ1日1クリックの応援をお願いいたします。
 ↓
人気ブログランキングへの投票
(クリックしていただくと、当ブログにポイントが入り、ランキングページが開きます。)



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 減速チェンジこそ「速度に適... | トップ | 休憩中はエンジン停止 »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事