Pilot-Kの「前見て加速!」

自動車運転に関するアドバイス・感想等を書いていきます。※偶数日更新(原則)

クランクは曲がれれば良いわけではない

2013-02-04 20:17:50 | Weblog

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クランク型(屈折型)やS字型(屈曲型)の狭路課題は
何を目的にしているか、お分かりですか。

狭路課題の目的は、
ズバリ言って、「車両感覚」と「速度調節」です。

ハンドルをどう回せば車体がどう動くのか、
前輪と後輪とで軌跡の描き方はどう違うのか、
加えて、切り返しをする時の車体の動きはどうなるのか、
といった車両感覚を、
そして、
MT(マニュアル)車なら半クラッチと断続クラッチを、
AT(オートマ)車ならクリープの体感と微妙なアクセル加減を、
狭路を通過しながら身に付けてもらいたいのです。

そういう意味を込めて、パイロットアカデミーの教習では、
「ここでハンドルを回し始めてください」というような目標は、
少なくとも初めの段階では、敢えて教えません。
ある程度ご自分で車を誘導できるようになってから教えたり、
教習生によっては、そういう目標を教えないことすらあります。

車両感覚と速度調節がうまく出来ていれば、
ハンドルを切り始める目標なんか知らなくても
クランクは難なく通過できるはずですし、
逆に、目標を使って狭路を通過する“近道”を覚えてしまうと、
教習課題としての目的が達せられなくなる心配もあります。

クランクは曲がれれば良いという課題ではないことをご理解ください。


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