小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

親父の仕事

2005年12月06日 | 私の考え
最近、「未知なる家族(日経新聞社)」という本を読んでいます。家族について考えさせられる内容の本です。
この本に書かれていましたが、最近は自分の父親が何の仕事をしているか知らない子どもが多いそうです。

試しに、我家の娘たちに私の仕事(関西電力勤務)を質問してみると、会社の名前は知っていましたが、三女と四女は何をしている会社かまではよく知りませんでした。(何度も、黒部開発や原子力発電について熱く語ったのですが…)
四女はノートを作っている会社ではと答えました。理由は、関西電力が保育所の運動会にノートとクレヨンのプレゼントをしてくれるので(何年も前からの恒例)、ノートを作っている会社だと思っていたそうです。
これなら微笑ましい話ですが、実際、父親の仕事を正確には知っていないことが分かり少なからず驚きました。

私が子どもの頃、私の父親は漁師でした。まわりもほとんどが漁師の家でした。少なくとも当時の物心ついた子どもなら、自分の父親の仕事を知らないなんてことは絶対にありませでした。
海が時化て、漁港で母親と一緒に父の帰りを心細く待った日。家族総出で大量のワカメを天日に干したり、網の繕い作業。大漁の時の父親の誇らしげな顔など、家族全員が父親の仕事を中心に生活していたからです。

父親が本当に父親らしかった子どもの頃の家族の生活を懐かしく思います。サラリーマンの家で父親らしく振舞うのはなかなか難しいものです。