小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

今だからこそ将来に向けた新たな仕組みづくり

2004年04月22日 | 活動日記
今日、ある人の話しを、とある場所で聞きました。いい話しなので少し紹介します。

今、日本は国の借金が700兆円、地方の借金が200兆円、合わせて900兆円の借金があります。まさに借金漬けの行政運営といえます。
このため、国は構造改革を推し進め、地方交付税の削減、補助金の削減を急テンポに進めています。

日本という国は、従来、国の中央政府が地方の隅々のことまで細かく取り決めして、地方は国の指示通りに行政運営し、そのために必要な財源は国が面倒を見てくれるというスタイルをとってきました。
しかし、冒頭申し上げた国の台所事情もあって、国が地方を今まで通りに手厚く面倒を見ることができなくなり、(これだけが理由ではありませんが)今後は、地方のことは地方自身が考える、地方自立の時代を向かえることになります。

高浜町は従来、原子力発電所がもたらす潤沢な財源により、国の援助に頼る必要のない行政運営をしてきました。しかし、年々原発関連財源も先細りし、4~5年後には国に頼らなければ、やっていけない状態になってしまいます。

こうした地方自立の時代にあって、地方の活性化が求められていますが、国はこのための方策を持っていません。地方自らが考えて、企画立案していく必要があります。そして国の制度として、こうした企画立案についてのみ予算が付けられていくことになり、地方の政策立案能力が今後は試されていく、そんな時代になってきます。否応なしに自治体同士の競争の時代に突入していくのです。

高浜町が、福井県の西の端の一地域として埋没することなく、今後、自立・活性化に向けた舵取りを自分たちで考えていかなければなりませんが、これは首長ひとりが考えて出来るものではありません。こうした時代に対応した新しい仕組み・組織づくりが必要です。首長はそうした仕組みを作っていくことが大きな仕事になってくるのです。

今だからこそ将来に向けた新たな仕組みづくりが必要というわけです。

分かってもらえたでしょうか。