小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

4月度議員会

2004年04月19日 | 議会活動報告
4月度議員会に出席。本日の主な議題は2点あります。第1点目は、3月定例会の予算委員会で、高浜小学校の耐震補強・改修工事に伴い普通教室に冷房を設置すべきとの議会側の提案に対する教育委員会としての考え方の確認。(3月10日の日記参照) 第2点目は、関西電力から①海外MOX燃料調達の今後の進め方②高浜発電所1,2号機の今後の運転方針③使用済燃料貯蔵設備の貯蔵能力変更計画の3項目について説明を受けることです。

高浜小学校の普通教室への冷房の設置について、理事者の結論は設置しないというものです。
理由は、高浜小学校に冷房を設置するとなると、公平性を保つためには少なくとも2年以内には高浜町内全ての普通教室へ冷房を設置する必要がありますが、その場合、設置費用は概算で2.4億円となり、他に年間のランニングコストが約3千万円必要となります。また、内浦地区の小中学校は近い将来、統廃合という問題が避けて通れませんが、これらの学校への冷房設置費用約3千万円が無駄な投資となる恐れがあること。さらに県内226校の学校のうち、冷房を設置している学校は5校のみ(そのうち3校は大飯町)。 ・・・などの理由です。
ただし将来のことを考えて、受電設備や配管等については、冷房を設置することを前提とした設計にしておくというものでした。

財源がないのであれば仕方がありませんが、高浜町の場合はこの事業に財源を充当する気はないということです。
公共事業というのは、必要なものに優先順位をつけて実施していくわけですが、現在の理事者は、学校の普通教室への冷房の設置は、他の公共投資より優先順位が低いと判断したということです。

勘違いしないで欲しいのですが、我々議会の主張は、何も、生徒に最高に快適な環境を提供しろというものではありません。以前にも書きましたが、現在の夏場の普通教室の暑さは常軌を逸しています。この耐え難い状況を緩和するために冷房を設置すべきであると主張しているのです。少しでも暑くなったらすぐに冷房のスイッチを入れるという使い方には私も反対です。

あるいは冷房の使用は年間数日のことかもしれませんが、とても勉強をする環境にない耐え難い状況を緩和するために冷房を設置すべきとの主張なのです。そして、この数日のために2.4億円を使っても惜しくないと考えるのか、惜しいと考えるのか、問われているのは教育に対する姿勢だと思います。