小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

アダプト・プログラム

2004年04月08日 | 活動日記
先日、大阪府高槻市で公園で遊ぶ児童が、回転遊具のボルト脱落穴に挟まれて指を切断するという痛ましい事故がありました。この事件を受けて、各地で遊具の一斉点検を実施したところ、危険と認定された遊具が数多く出てきております。
高浜町の場合は、町当局に問い合わせしたところ、事件後一斉に公園や保育所等の遊具を点検し、異常なしを確認したということでした。ご安心下さい。

ところで、この高槻の事件で感じたことを紹介します。
事故発生後、全国各地で素早い対応で遊具を点検し、少なくない数の不具合遊具が発見され、使用禁止などの安全対策をとったということです。当然の処置で、これはこれでいいのですが、これで終わりというのであれば、将来、必ず同種の事故が再発します。今度は違う遊具で・・・。
やはり、それまでの遊具の管理体制についての検証が必要です。

いうまでもありませんが、公園の遊具点検に余りコストをかける訳にはいきません。そこで、これの解決方法に住民パワーの活用があります。

みなさんはアダプト・プログラムという制度をご存知でしょうか。(以前、同僚議員が一般質問で提言されたことがあります。)
アダプト(adopt)とは、英語で「養子縁組をする」という意味ですが、この言葉からもイメージされるように、親が子供を大切にするように住民が公共施設の世話をする制度のことです。(地域住民が公園などの里親になって清掃や管理を行う)
このアダプト・プログラムは、もともとアメリカで生まれた活動で、日本には5~6年前に入ってきてましたが、これが全国に広がり、昨年の6月末時点で約130の地方自治体が採用しているそうです。こうした活動を展開して始めて今回のような痛ましい事故が防止できるのではないかと考えております。今後機会を見て、研究して提言していきたいと思います。