扶桑往来記

神社仏閣、城跡などの訪問記

房総の社寺参詣 #6 安房一ノ宮・安房神社

2013年12月17日 | 諸国一ノ宮

のんびりドライブを楽しみ安房神社には9:30に到着。

 

安房神社は由緒をみるとおもしろい。

祭神はアメノフトダマ。

岩屋伝説の際にアメノコヤネと共に祭事の諸事を手配した神様。

産業の神様とされている。

その子孫が朝廷で祭祀を担当した忌部氏となる。

安房神社は相殿に忌部五部神(出雲忌部・安房忌部・紀伊忌部・讃岐忌部・筑紫伊勢忌部)を祀る。

下宮にはフトダマの子孫アメノトミが祀られており、社伝では神武天皇に開拓を命じられたアメノトミはまず阿波に上陸して成功、その後阿波忌部の一部を連れて海に出、房総半島の先っぽに上陸したという。

阿波の民は麻の栽培を行っており、この地でも成功。

総(ふさ)国の一字は麻にちなむという。

つまり安房という国は阿波の開拓民によって作られたことにちなむという説がある。

アメノトミが先祖たちを祀ったのが安房神社となる訳である。

陸路の東海道をすっ飛ばして直接都とつながっていたということは太平洋航路が古代からあったということになろう。

末社には厳島社と琴平社。

海の神様である。

 

安房国は日本の中でも他国との戦争が少なかった地域といえ戦国時代には里見氏が北条氏の侵攻を防いだ。

神社は里見氏の保護を受けた。

今に残る社殿は本殿が明治14年の造、拝殿は鉄筋RC造り。

共に珍しく伊勢神宮と同じ神明造。

 

 


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