軌道エレベーター派

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ミロのヴィーナスの腕とジオングの足

2009-09-22 00:18:34 | その他の雑記
 突然ですが、きょうはガンダムのお話。近所の店にジオングの完成品トイが売っておりました。「ZEONOGRAPHY #3015 ジオング」とかいうそうですが、裏面を見て興ざめしてしまった。
 というのも、オプションでどでかい足が付属しているんですね。そういえば足がある状態を「パーフェクトジオング」などと呼ぶのも見たことがあります。

 またまた唐突ですが、かの有名なミロのヴィーナス。歴史的価値もはかり知れない、ルーヴル美術館の至宝ですが、ご存じの通り腕がありません。しかし19世紀に発見されたすぐ近くから、腕らしきものが見つかっているという話をご存じでしょうか?
 年代測定の結果、本体より後世に造られたものだと判明したとのことですが、実話だとすれば、似合ってさえいればくっつけて展示されても良さそうなものです。
 いろんな芸術家や研究家が腕のありようを想像してシミュレーションしていますが、結局、定説には至っていません。やはりミロのヴィーナスは、腕がないからこそ多くの人を魅了している、というかはっきり言って焦らしてるんですよね。腕があったらフツーの女体像です。同じことは、サモトラケのニケ像にも言えますね。

えらく迂遠な物言いですみません。何が言いたいのかもうお分かりだと思います。

 ジオングは足がないからカッコいいんじゃないか!

 当初から足も一緒にデザインされたなどと思っている人いるんでしょうか? 「機動戦士ガンダム」の劇中、完成度80%で使用されたとのことですが、あくまで設定であって、デザイン自体は当初から足のないモビルスーツです。
 脚付きのデザインが登場したのは放映後ずいぶん経ってからのことです。いわゆるガンプラが大ヒットした当時、ドムの足を付けたジオングの写真を模型誌に投稿した人がいて、ちょっとした話題になり、またMSV(モビルスーツバリエーション)とか色々後付けのデザインの登場もあって、デザイナーが新たに描き起こしたのです。
 しかしあの完成度の高いジオングに足を付けるなど、無粋も甚だしい。だいいち全然似合ってない。何が「パーフェクトジオング」だ、じゃあビグ・ザムに腕を付けたらパーフェクトか!?
 そんなわけで、ジオングは足がなくてパーフェクトなんですよね。ご賛同いただけるファンは数多いと信じます。
 でもまあ、見てたら欲しくなりました。足いらないから安くしてくれないかなあ。

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