3ケ月だけの寮住まい

2012-12-11 22:24:33 | サラリーマン人生
 新入社員としてやって来た東京、そこでの住まいは会社が用意した木造2階建ての借り上げ寮でした。 所在地は会社の在った高田馬場駅から直通電車のある西武新宿線の小平駅近く。 もっと正確な最寄り駅を言うと小平から分岐した1駅先の萩山だったか。 まあどっちの駅からでも歩けました。

 南は九州から北は北海道の高校を卒業した連中だけが入寮して、一部屋に2人の寮生活が始まった。 僕の相棒は青森県・浅虫出身の奴だった。 それまでだって、世の中には方言と言うものがあるくらいの意識はありましたけど、 何か話しかけられても意味が即座に判りかねる話し言葉に出くわしたのは、この寮での生活が初めてでした。

 ところでタイトルに書いたように”3ケ月だけの寮生活”となったのは何も僕達新入社員に経済力がついて、アパートを借りられる様になったからでは有りません。 会社が急に寮を閉鎖すると言い出したのです。 その理由ですが「寮にいる新入社員が”民青”と呼ばれた左翼系組織へのオルグのターゲットになったため」後に随分と世話になった上司から、そんな話を聞きました。

 新入社員時代となった昭和30年代後半、世の中の会社の労働組合は春の賃金交渉、夏・冬のボーナス時期、会社との交渉が始まると赤旗立ててストライキを決行し、集会では歌を歌い、 何はともあれ元気がありました。 その元気さは夏の時期に千葉県富津の辺りの民家を借りて「海の家」を開設する様な形にも現れたりしてました。 会社はそんな海の家を利用するのも嫌っていましたがね。
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